悩むこともたくさんあるし、総監督が嫌で嫌で仕方がなかった時もありました。
組閣して、総監督という名前が最初面白くて、「何それー」って言って、
みんなに総ちゃんって言われることが最初はとてもうれしかったです。
東京ドームの2日目に自分のソロデビューも決まって、
これは新しい何かが始まるんだなってすごく思ってました。
でも、時間が経てば経つほどに、
なんて苦しいポジションなんだろうって思いました。
もともとチームAのキャプテンで、それがすごく嬉しかったし、
AKBというグループが好きで、何かやっていることが何かグループのために
一つでもなっているんだろうってずっと思ってました。
その働きがチームAのキャプテンというよりも全体のキャプテンという風に、
きっとスタッフさんたちがみんなで思ってくれた結果、私は総監督になりました。
嬉しかった。
でも、すごく重く感じました。
自分が好きでやってきたことじゃなくて、
何か違うこれをやりなさいという言葉が勝手に聞こえてくるような気がしました。
自分の範囲外だって思うこともたくさんあります。
私はメンバーなのだろうかスタッフなのかなって。
私はこれをやるためにAKBに入ったのかなって、正直すごく悩みました。
仲間もどんどんいなくなって、同期の子もいない、近い期の子もいない、
私の居場所は、私の好きなAKBは何だったんだろうってすごく思ったから、
卒業っていう言葉がいっぱいいっぱいグルグルした時期もありました。
正直、総選挙も自分の中ではでないはずでした。
去年からずっと思ってました。
俯瞰で見ていきたいなって。中にいることがどれだけ苦しいかって。
でも、自分がやってきた言葉に嘘をつきたくないから、
私は参加することに決めました。
ずっと「努力は必ず報われる」って言ってみんなにいっぱいネタにされるけど、
やっと報われた人が一つでもあって、
それを絶対今年は壇上で言ってやろうって思いました。
総監督になって、辛いこともたくさんあります。でも、嬉しいこともたくさんあります。
AKBにいて得られるものはすべて感じてやろうって思いました。
きっとこんな大所帯な女の子のグループをまとめることなんて、
人類の中できっと私ぐらいしかいないなって思ったから。
このかけがえのない時間を大事にしようと思いました。
そして、少しでも何かこの子たちに残してあげられるものがあるなら
残していきたいと思いました。
私はこの劇場が大好きです。だから、まだここにいさせてください。
自分でやりたいことは明確で、
ソロデビューもさせていただいて、違う世界も見てきました。
ソロライブすごく楽しかったです。でも、武道館のライブも最高に楽しかったです。
私は歌うことが好きです。そして、この仲間がとても大好きです。
そして、このAKBを支えてくださるスタッフとファンのみなさんが大好きです。
だから、もうちょっと22歳、AKBとしていさせていただけたらなって思います。
これからも、体はちっちゃいですけど、みなさんがいてくれている大きな心で
頑張っていきたいと思っています。
本日は本当にありがとうございました。