【11】アームスとポール・ド・ブラについて



コツ()トレの効果を以下にまとめた。

( )内は、コツ()トレ基本操作に加えて行うと良いトレーニングである。



○ア・ラ・スゴンドでアームスの肘が落ちなくなる。

   ( 手腕分離操作トレーニング )



○アン・オーで肩が上がらなくなる。

   ( 手腕グループ操作トレーニング )



○鎖骨(肩)が下がる。腕が長くなる。

   ( 手腕グループ操作トレーニング・NT-Rotorトレーニング )



○ピルエットの時に、腕で振り回さなくなる。

( 手骨操作トレーニング・NT-Rotorトレーニング )

○ポール・ド・ブラがしなやかになる。

   ( 上記全てのトレーニング )



ポール・ド・ブラは、体幹から手先への連携、あるいは、手先から体幹への連携の双方向の操作性の向上がカギとなる。

アームスを肩甲骨、鎖骨、胸郭から動かせるようになり、ボール・ド・ブラに伸びやかさが出てくる。

Author:コツ()トレ愛好家 F.S(愛知県 女性:ジャズダンス、バレエ愛好家)


監修:TriMind

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【10】回転する時の眼と頭部の動きについて



360度回転する時、一般的には「顔を正面に残して、素早く正面に戻しなさい。」と教えられる。

体が回転する時、顔が切れよく正面に戻る人と、顔が体と一緒についていってしまう人がいる。歳を取るにつれて、後者の傾向が増えていく。これは、眼球の動きと頭部の動きの良し悪しに大きく影響される。

切れよく顔を動かすためには、後頭環軸関節が緩んで、頭蓋骨が頚椎の上を滑り動き、眼は球体として回り動くことが必要となる。



コツ()トレの基本操作や眼球トレーニングを行うことによって、眼球および頭蓋骨の動きに滞りがなくなり、それぞれが軽く滑り動くようになる。

頭蓋骨が頸椎上を滑り動く範囲は、左右それぞれ20度ほど(「動く骨」参照)で360度回転する場合も、この範囲で頭部を左右に動かすことになる。

この範囲を超えて動かそうとすると、力みが生じて、バランスも崩れやすくなる。



例えば、体が右に回転を始めたとき、眼球は左に動かす意識で、正面を見ており、頭部は少し右に回り始めている。

眼球の左回転と頭部の右回転が最大となると、引っ張り合っていたゴムが急激に縮むように、眼球は急激に右回転を起こし、頭部は眼球に引っ張られて正面に戻る。

顔を正面に戻そうとしなくても、自然に戻ってしまうのである。

これら一連の動きには、全く力みが入らない。

Author:コツ()トレ愛好家 F.S(愛知県 女性:ジャズダンス、バレエ愛好家)


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【9】プティ・バトマン、フラッペ、アン・レールの脚の動きについて



この3種類の動きは、膝から下を曲げ伸ばしすることが動きの中に入っている。

バレエの指導では、「膝を動かさないで、膝から下だけを動かしなさい」という説明が一般的になっている。

この言葉どおりに行おうとすると、膝を固定して(膝を支点として)下肢を動かそうとする。



これは、非常に苦しく、動きが硬くなり素早く動かせない。体全体まで固まってしまう。

コツ()トレの「関節支点で動かさない」「骨の重心が支点となるように両端を相互作用させる」を実行すると、フラッペの場合、下腿骨の中心と足の中心をイメージして、下腿骨は膝と踵を入れ替える操作を、足は爪先と踵を入れ替える操作を行う。

すると、自然に膝は固定されているかのようにその場に留まり、かつ、爪先もしっかり伸び、力みの無い滑らかで軽い動きになる。

プティ・バトマンとアン・レールは、爪先を伸ばしたままなので、下腿骨と足を合わせた重心(膝から爪先までの重心)が支点となるような入れ替え操作となる。



(注)「バレエ入門」より

アン・レール・・・腿を横に上げて膝を曲げ、爪先で空中に半円を描く。

プティ・バトマン・・・片足を前クペの位置から、膝を少し伸ばして横に出し、後ろクペの位置につける。つま先は鋭角の二等辺三角形を描いたことになる。

フラッペ・・・片足を前フレックスのクペにし爪先の裏で床を擦るようにたたき、膝と爪先を伸ばして横に出し、爪先を床から少し離す。その後、後ろフレックスのクペに戻す。前、横、後ろの三つの方向がある。

Author:コツ()トレ愛好家 F.S(愛知県 女性:ジャズダンス、バレエ愛好家)


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