雨あがり

くら・・・ぃ雲 ほどけて

あお・・・ぃ空 みえて

まっ・・・しろな ヒコーキ雲

まっ・・・すぐに


なんとなく うれしい
でもなんか ブキミな配色




むかし 言われたんだ

シロは

花嫁の着る色
あなたに染まります
という想いを込めた色

でも
シロでありつづけることは

どんな色にも
惑わされることのない

つよさと ブキミさを
持ちつづけること


「キミも
  シロが すきなんでしょ?」




あたしは
第一印象という
器物を損壊する常習犯

どこへ行っても

殻を破っているのか
裏切っているのか

隠しごとをせず
人と接しているつもりでも



おさないころに
いろいろあったから


じぶんに向けられた刃も
真綿にくるんで
うしろに奉納する

記憶のうしろ
もう終わったこと、として

そんな作法が身についた


だって
終わってしまったことを
ひとつ ひとつ
恨めしく数えていたら

恨めしさが
体や心にまとわりつく

明日やってくるヤなことと
真っ向勝負 闘うつもりなら

過ぎたことに
エネルギーを注ぐのは
もったいないし

有難くもないハンデは
さっさと脱ぎ捨てたほうが




寝坊したことを
親のせいにできない年齢になったら

どんな辛いことにも
意味があると思わなきゃ




どんな辛いことも
己が紡いだ真綿にくるんで
三ッ指ついて
ありがとう、と微笑む

それが大人だと
思っていたんだけど

それがブキミだと
言われちゃぁね (^-^;)



そんな
あたしの習性が

いつか なにかを

しあわせな方向へ
転がしてゆくことを

せめて 祈りながら



きょうも

夏支度はじめた空を

見上げて 微笑む


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