
スロウスタート1巻
篤見唯子
芳文社まんがタイムきららコミックス
「名付けて妹汁」
「妹汁」
『瓶詰妖精』の篤見唯子先生が描く、4コママンガ。
篤見先生による初の漫画の単行本です。
一部の人には、「薄荷屋」の名前の方が通りが良いかもしれません。
『咲-Saki-』の部キャプという、一つのカップリングで出した同人誌は累計80冊以上。
そのまま100冊の大台を突破して、ギネスブックに載って欲しいと密かに願っています。

主人公の一之瀬花名(いちのせはな)は、高校受験の時におたふく風邪に罹ってしまい、高校浪人をしてしまった。
両親の計らいにより、自分を知る人のいない地の、従姉妹・京塚志温(きょうづかしおん)が管理人を務めるアパートに単身引っ越すことに。
そして、翌年は無事に受験を終え、そのことを周囲には隠しながら、高校一年生として新たな生活を"スロウスタート"する――
中学高校の時の一年って大きいですからね。
とりわけ社交的とも言い難い、引っ込み思案な花名にとって、見知った友人たちと一学年違いになってしまうことの絶望感は計り知れなかったことでしょう。
しかし、それもまた人生。
「中学浪人なんてなかなかできない体験よ?」
と笑顔でポジティブに諭すお母様が素敵です。
少しくらい世間から遅れてしまっていても何も問題はないんだよ、という優しいお話になっています。
コミュニケーション能力が高く、明るい性格の十倉栄依子。
小柄な割によく食べ、栄依子がいないと極端に人見知りを発揮して震えだす千石冠(かむり)。
マイペースで料理が上手く、ヲタ属性のある百地たまて。
花名は、不安のあった新生活の中で、早速素敵な友人ができる。
それは、スロウスタートの中で見付ける幸せの数々。
基本的に、一冊を通して男性が全部で何コマ登場したっけ……?
というレベルで、きらららしいX染色体の楽園です。
それにしても……
栄依子ちゃんが竹井久さんに見えて仕方がないのですがっ……!(笑)
若干似ている髪型と髪色、そして身長も含めた外見的特徴。
あっけらかんとした性格と、時折敬語の混じる言葉遣い。
そして、上記のネタに代表されるような、圧倒的コミュニケーション能力がもたらす一級フラグ建築士ぶり。
見る人が見れば「上埜さん……!? これは上埜さんですよね!?」と血圧上昇間違いなしです。
花名は、不安のあった新生活の中で、早速素敵な友人ができる。
それは、スロウスタートの中で見付ける幸せの数々。
基本的に、一冊を通して男性が全部で何コマ登場したっけ……?
というレベルで、きらららしいX染色体の楽園です。
それにしても……
栄依子ちゃんが竹井久さんに見えて仕方がないのですがっ……!(笑)
若干似ている髪型と髪色、そして身長も含めた外見的特徴。
あっけらかんとした性格と、時折敬語の混じる言葉遣い。
そして、上記のネタに代表されるような、圧倒的コミュニケーション能力がもたらす一級フラグ建築士ぶり。
見る人が見れば「上埜さん……!? これは上埜さんですよね!?」と血圧上昇間違いなしです。
又、常にコマから飛び出しがちな志温さんのおもちや、カバー裏のネタなどにも『咲』感を覚える部分があります。
とりあえず、私は志温さんと万年大会(はんねんひろえ)さんが好きです。
黒髪ロングで成績優秀な元生徒会長のパーフェクト少女から、ある事情でほぼ引き篭もりにまでなってしまった大会(ひろえ)さんのポンコツぶりと、今後が案じられます。
若干重くなるパートもありますが、基本的にはゆるふわ。
勉強会をしたり、真ん中バースデイを祝ったり。
学校内にセブンティーンアイスの自販機を見付けて、たま達がテンションを上げるエピソードがあるのですが、私自身高校に入ったら校内に自動販売機があって、そしてそこに普通の所ではなかなか売っていない愛好品があって、よく利用してたなぁ……
などと往時を偲びました。
篤見唯子先生ですから、絵の可愛さは折り紙付き。
難しいことを考えず、女の子同士のカワイイ日常生活を見て幸せになりたい方にオススメです。
65点。