…私は ステージこそ高めのⅢbでしたが、
特殊なタイプではない 普通の扁平上皮がんで、転移もありませんでした。
このステージの治療方法は、
『同時放射線化学療法(CCRT)』
が一般的です。
《行った治療》
〈放射線〉
◆リニアック 25回
◆ラルス 4回
～合計29回、78グレイ の照射
〈抗がん剤〉
◆シスプラチン(単剤)
～週1回× 3回 の投与
…CCRTは、放射線がメイン治療です。
放射線 感受性を高める為(効きを良くする
為)、補助的に抗がん剤治療が行われます。
外照射のリニアックは、1度に大量の線量を照射出来ない為、平日毎日(週5回) 少しずつ(!?)照射し、約6週間 掛かります。
ほんの数分 寝ているだけで、痛みも痒みも一切なく、楽な治療かと思います。
腔内照射のラルスは、ある程度腫瘍が小さくなった後半に行われます。
(ラルスの日は リニアックは休み)
照射器具の挿入に痛みを伴う為 恐れられますが (対策すれば大丈夫です) 、非常に効果の高い治療とされています。
ラルスに関しては、比較的最近 記事を書いていますので、詳しくはそちらをご参照下さい。 ↑ラルスをクリックで 過去記事に飛びます。
…抗がん剤は 6回投与の予定でしたが、
1回は 肝臓値↓(下痢止めの影響)、さらに
2回は 骨髄抑制の為、前半 3回のみしか出来ませんでした。
↓こちらが肝臓ヤラれた時の血液データ
high＆low 付きまくりで、骨髄抑制も始まっていましたね。
WBC値は、次週 1.4、次々週 1.6
(正常値：3.5～9.1) でした。
CCRTでは、通常の抗がん剤治療よりも少ない量の投与になります。
やや小柄で普通体型の私の場合、56mgでした。
投与スケジュール↓
だいたい 9時～21時で、就寝前に終了。
《副作用について》
〈放射線〉
…放射線の骨盤照射では、程度の差こそあれ、ほぼ下痢の副作用が現れます。
2週目終了位から始まる事が多いようで、
私もズバリこの辺からでした。
元々下痢体質の私は、特に強い症状が現れました。
放射線副作用の下痢は、普段の下痢とレベルが違い 生易しいものではありません。
辛かった事は辛かったのですが、まあ耐えられる範囲でした。
(ここでは詳細は略します)
ラルスが始まると リニアックの照射範囲が変わるせいか、ラルス2回目終了辺りから
劇的に症状が改善されました。
特に酷かったのは、実質2週間位。
退院前には、下痢止めが必要ない状態まで回復していました。
下痢以外では…
♢若干の日焼け
♢首から下の脱毛
♢乾燥による肌の粉吹き
などがありました。
宿酔(照射後にフラフラになったり吐き気がしたり) 等はありませんでした。
〈抗がん剤〉
…骨髄抑制のみで、自覚症状はナシ
吐き気どころか、ムカムカもなし。
強いて言えば、若干 口の中が甘く感じたり苦く感じたりした事が有。味覚障害は無。
《副作用対策》
〈放射線〉
…下痢止めとして、弱い順に
♢フェロベリン
♢ロペミン
♢アヘンチンキ
の3種を使いました。
ところが、目一杯使った時点で 私の肝臓が悲鳴を上げました。
(下痢止めの使用を控えて改善)
〈抗がん剤〉
…吐き気止めは、錠剤の内服＋抗がん剤の投与前後の点滴(上記の表参照)でした。
内服薬は、
♢イメンド
♢デカドロン を3日間使用。
…この万全の対策が 大変効いたと思われますが、周りの同治療の患者さん達も、苦しんでいる方は見られませんでした。
…以上が、私の行った治療に関するマトメです。
詳細は略していますので、もし興味がありましたら、過去記事(テーマ：病気のこと
の中にあります)をご覧いただけると幸いです。 リンクは はりません。ごめんなさい…m(_ _)m
…“手術のみで追加治療なし”というキャンサバさんが一番多いと思われる中、手術経験のない私は、実は皆さんの参考になる情報をあまり提供出来ておらず、申し訳なく思っています。
思いの外 高いステージを告知されてしまい
これから治療に入られる方が もし読んでいましたら…
元気になっている方、完治されている方も沢山いらっしゃいますので、焦らず悲観せず、しっかり治療を受けて下さいね
最後まで読んで下さって ありがとうございました。
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