産前産後のお世話だけなら期間限定ですが,
つんちゃんは貧血とつわりが酷かったのでした。
貧血なのに食事が摂れないのです。
通院のたびに治療の注射を打たないといけません。
その通院も途中で倒れてはいけないので付き添わないといけません。
聞けば貧血は昔からだと言います。
『母親がちゃんと栄養を考えた食事を作らなかったからよ!』
と言いたいのをグッと我慢をしました。
具合が悪い日は我が家でご飯を食べさせました。
青白い顔のつんちゃんは食べるのがやっとなので,
食べ終わってもお皿も洗えませんでした。
「いいよ。いいよ。ソファーに横になっとき。」
私の仕事が遅番の日は,午前中に作って2人の家に運びました。
「何が食べたい?」
「この前作って貰った鯵の南蛮漬け,チョー美味しかったですぅ。」
せっせと作りました。
翌日です。
「あの南蛮漬け,一度にみんな食べたら,
なんか・・・・気分が悪くなっちゃって・・・。」
いつまでもいい顔はできません。
一方的ないたわりから始まった関係は,
どこかでけじめをつけておかないと図に乗ります。
「そうやって好きな物があったら仇のように食べるから,
見るのもイヤになって好き嫌いが多くなるんよ!」
「つわりの時は食べたい物を食べたい時に
食べたいだけ食べていいんじゃなかったんですか~?」
いたわり度98%の時に言った私の言葉です。
「限度ってものがあるんよっ!」