だんだん雪が積もってきたので、長男に
私:「ねえ、歩いていこうよ」
長男:「じゃあ、化粧しろ」
私:「はあ?肌荒れしているからいやだな~。雪降っているしさ、誰もみていないからいいじゃん」
長男:「俺は嫌なんだよ。一緒に歩けねぇ」

長男は中学生になった頃から、家の中では「おかあさ~ん!」と叫ぶヤツが、外では一緒に歩くことを極端に嫌がり、私がスッピンだと尚更他人の振りをするようになってきた。

渋々、車を出して不動産屋さんまで行くことになった。

私:「ねえ、今年のバレンタインもチョコもらえないんでしょ。お母さん、日曜日休みだからさ、3人でおいしいスイーツでも食べに行こうよ。」
長男:「食べに行くより、お小遣いくれ」
私:「えええ?なんかつまんないヤツだなぁ。お母さん、来週月曜日から次の日曜日までずっと仕事なんだよ。今度の日曜日しか出かけられないよ。じゃあ、カラオケは?たこ焼きあるよ。」
長男:「だからさ、もう親とは遊ばないんだよ」
私:「なんか冷たくない?」

高校生にもなると、母親と出かける男子がそうそういるわけではない、と私も思うんだけど、こういうときはやっぱり女の子も欲しかったな、って思うのよね。
次男も「ゲーム買わなきゃお出かけしない」なんていうし、男子2人の母はこんなものなのかな。

不動産屋さんについたら、長男はすかさず
「飴食べていいですか?」
と返事も待たずに飴を取っていた。マジ赤面・・・。
この前行った不動産屋さんでも飴3個もらっていたし、どうして不動産屋さんは飴が置いてあるんだろうか。
今度は、飴持参で一緒に不動産屋さんに行こう。

しばらく物件を見た後、1件お手頃な物件が見つかった。引越しまでまだ時間があるので、もしかしたら、誰か借りる可能性があるかもしれないけど、空いていたらラッキーだな。
資料をもらって、さあ、家に帰ろうと思っていたら

長男:「おい、これから行くぞ。音楽消せ。集中できん」
私:「えええ?今日はもういいじゃん。後日また行くということで家に帰ろうよ」
長男:「後日っていつだよ。休みないんだろ。俺、日曜日は予定あるし、今日しかないじゃん」
私:「全く強引だね~。はいはい、行きますよ。」

そんなわけで、お手頃物件を見に行くことになった。
学校からも駅からもあんまり近くはないんだけど、学区内の小学生が多く住んでいて、何より、そのアパートには『ジュースの自販機』が設置してあった。
それを見た長男、
「この物件で決まりだな!」
う~ん、飲み物代にお金がかかりそうだな~。

長男はもう住む気満々で主人の前でも平気で物件の話をしていた。
できれば、少しは気を使えばいいのに、そういうことにはほんと無頓着な長男なのよね。
おまけに今度は次男と雪合戦を始めた。


$夢見るおじゃる姫の刹那的生き方

男子2人に振り回されることが多いけど、こういう元気の良さに私も癒されるし、今はすごく支えられている。
この2人の姿がいつまでも続くといいな。