新東京タワー、墨田区を第1候補地に | 三太・ケンチク・日記

新東京タワー、墨田区を第1候補地に

地上デジタル放送用の新東京タワーの建設候補地を検討していたNHKと民放キー5局は、東京都墨田区の業平橋・押上地区を第1候補地とし、さいたま新都心(さいたま市)を第2候補地として、建設事業主体と協議を進めることを決めた。

放送局側によると、現在の東京タワー(高さ333メートル)から電波を出すと、高層ビルなどが障害となり、地上デジタル放送の特色である携帯電話など移動体向けの放送に受信障害が起きる恐れがある。デジタル放送へ完全移行する2011年までに、新たに高さ600メートル級の新タワーを建設してもらい、そこを借りて発信しようとの構想が持ち上がった。

建設地として名前が挙がっていたのは首都圏15地区。放送局側は、外部の有識者による検討委員会を設け、電波の受信状態や都市計画、防災、景観などの面から検討。業平橋・押上地区が最優位に選ばれた。さいたま新都心についても、東京の震災時のバックアップ機能などから候補地として残したという。

業平橋・押上地区は、東武鉄道が事業主体となり、同社有地での建設推進を表明している。放送局側の事業費負担など未解決の問題が残っており、今後の協議は曲折も予想される。

新タワーを誘致してきた墨田区の山崎昇区長は「心から歓迎する。後発で誘致運動に取り組んできたが、地元住民らの熱意や建設用地の具体性、事業主体の明確さなどから、今回の結果になったものと認識している」との談話を出した。
アサヒ・コム:2005年03月28日

SUMIDA TOWER 映像紹介やイメージパースが見られます。
新タワー候補地に「墨田・台東エリア」が内定。