トッズ表参道ブティック | 三太・ケンチク・日記

トッズ表参道ブティック

Fashion Street News Index ファッションニュース」という、ショップのオープン情報や最新の流行、ファッションビジネス、ブランド、デザイナーの動向などのファッションニュースを紹介する記事から「トッズ表参道」について2004年11月29日(月)の記事より転載します。

トッズ表参道ブティック、12月11日オープン、けやきの樹をモチーフにした外壁とガラスの建物は伊東豊雄がデザイン。7階建て、1-3階がブティックで世界最大級。1階がレディス・メンズのバッグ。2階がシューズ。3階がパイソンなど高級素材のプレシャスマテリアルコーナーとスペシャルコーナー。オープン記念品はレザーとミンクファーのコンビバッグで、限定50個。東京都渋谷区神宮前5-1-15。営業時間11:00-20:00。不定休。

ということで、ついにというか、やっとというか、表参道に建築中だった新しいビルが竣工し、「トッズ表参道ブティク」が11日土曜日、だから昨日ですけど、オープンしました。金曜日の朝刊にも土曜日に朝刊にも1ページ全面広告を打ってました。上に張り付けた画像はそのトッズの外観です。「けやきの樹をモチーフにした外壁」、まあそう言われてみれば、そうかもしれませんが、これがなかなか一筋縄ではいかない、けっこう難しい話になっちゃうのですが。

そうそう、トッズのあるところに、散歩の途中によく立ち寄ってビールを飲みましたが、波形スレートの工場のようなアメリカンスタイルのカフェがあったんですよね、もうお店の名前が思い出せない、困ったものです。

ここでは詳しくふれませんが、伊東豊雄さんは菊竹清訓さんの事務所の出身で、「仙台メディアテーク」で画期的な構造の建築を設計して、世界の注目を集めた建築家です。ですから、次回作は注目を集めていたわけです。仙台メディアテークに比べれば「トッズ表参道」は敷地もL形だし、歩道橋の真ん前だし、物販店だしで、条件が相当厳しかったようで、その能力を十分出し切れたかどうか?やはり商業施設は「パッケージ・アーキテクチャー」って、こんな言葉があるかどうかは分かりませんが、にならざるを得ない、というところが、難しいところです。

そういえば、六本木の交差点をアークヒルズの方に降りていった右側にあった伊東さんの設計した「ノマド」というお店、あれ、カフェバーというのかな、八方ふさがりの三角形の敷地なんですが、すべて内向きに、内装はアルミのパンチングメタルを多用した軽い感じの空間、あれはなかなかステキでしたね。何度か行きましたが、程なくして取り壊された仮設的なお店でした。伊東さんの作品、「まつもと市民芸術館」も注目されているので、いかなくちゃ、君に逢いにいかなくちゃ、雨に濡れ。