あれっ？ どこかであった人

どこかで　会った人だ

向こうは　恥ずかしそうに会釈して通り過ぎた　男性

あっ

あの神経質そうな　痩せた顔　身体　

風呂屋でよく会う　あの人です

去年　11月23日付けのブログ「渋谷Tの湯」の一人です

その話の　改訂版です↓



それは渋谷区にあるTの湯という風呂屋の話です。

仕事が忙しくて泊まりになってしまうとき、使います。

たいがい閉店前の11時過ぎに行くのですが、そこは変な人たちのワンダーランドだったのです





ピンクのジャージのインディアン爺さん

いつもピンクの上下のジャージを着て現れる元気な爺さんです。

彼はとにかくうるさい。

顔を洗う時と湯船に入る時、インディアンのような雄叫びを上げます



見栄を切る一九分けの天パオヤジ

彼はずーーーっと鏡の中の自分を見つめます。

彼は役者顔をしています。　そして一九分けの天パです。

突然お湯をかぶります　顔に垂れた髪を素早くかき上げます。

その瞬間芸術的造形美をじっと見栄を切りながら見つめます。

鏡に向かって30度の姿勢です。

それを繰り返します。　何回も　何回も　何回も。。。

脱衣所では部屋の角で見栄を切りながら身体を拭きます。

さっそうと反対側の角に向かいます。

そして見栄を切ります。　髪の毛を振り乱して。

着替えやいろいろな物を床に広げています。　けっこう迷惑です



気を抜くと話しかけてくるおじさん　

だれにでも話しかけてくるおじさんがいます。

僕はウォッチングが好きなのであって、彼らの輪に入ろうとは思いません。

湯船で30秒でも隣にいると話しかけてきます。

ですから僕は彼が身体を洗っている時を見計らって、湯船に入ります。

彼は常連の中で規律委員でもあります。

特に身体に少しでも泡を着けて湯船に入ろうとすると、注意が飛びます。

一回注意されました。　良く見てるよな～

ですから湯船に入る時は念入りに泡を流すようにします。　

ある時、泡を流し終わって湯船に向かいました。

彼は常連同士で話し込んでいます。

今だ　入ろう！　と思った時、彼が振り向き言いました。

「耳の穴に泡ついてるよ」



11時55分のおじさん

風呂屋は12時までです。
このおじさんは、のれんが取り入れられてから入ってきます。

毎日のことなので、おとがめはありません。

彼はジャグジーが止められ、お湯を抜かれながらの湯船に入っています。

バカボンのオヤジにそっくりな人です。



コンミューン系の若者

昔　高円寺あたりにいそうな、色白、菜食主義のガリガリで、お尻まで髪の毛を伸ばしている若者です。

ヒッピーの生き残りな感じ。

僕がコンミューン系と呼ぶ彼らは自然素材のダボットした服を着ています。夏は絞りのTシャツを着ています。

彼は得体の知れない2種類の茶色い液体をタッパウエアーに入れて持ってきます。身体用とシャンプー用です。　泡は出ません。

ある時、DJ系の今時の若者二人が、このコンミューン系の人に尊敬を込めた挨拶をしていました。

彼はいったい何者なのだ　　ナチュラル系ミュージシャンとみた



シャワーを使わず頭を洗う兄さん

詳しくは書きづらいです。

桶に頭突っ込んで頭を洗います。

必然的にお尻が上に上がります。

丸見えのケツが　　　
　




まだ　まだ　いるんです。　　　でも書けません。　　なにせ彼らは裸なのです。　

たまに出張して他の風呂やに行きますが、ここは本当にワンダーランドです。



で

ばったり会ったのは　最後のシャワーを使わず頭を洗う兄さんでした。

お兄さん　お尻の　アトピー治ったかなあ～




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