法人のメリットは何でしょうか?

給与を支給することにより所得を分散できるのは大きなメリットだと思います。

ただ、僕みたいに一人で会社をやっていて自分以外に給与を出す人間がいないときにはこれはあてはまりません。

僕の場合、社会保険料を考慮して考えると、給与所得控除は法人化のメリットとは思えなくなってしまいました。



例えば、法人から月給140万円を支給するとします。

社会保険料の負担は約14万円、同額を法人も負担します。

ということは法人の月額必要金額は154万円です。

月給140万円を支給するのに法人で必要な金額は年間1,848万円です。



手取りは月126万円。

これは源泉徴収を考慮していません。



126万円×12か月=1,512万円

給与所得控除は230万円です。

所得は1,282万円です。

各種控除は考慮していません。



所得税は269万円、住民税が128万円、

1,512万円-269万円-128万円=1,115万円



法人が1,848万円を支出して、個人に渡るお金は1,115万円です。

733万円が社会保険と税金で取られます。

割合にすると約40%です。



一方、個人の不動産所得として1,848万円あったら、所得税と住民税を払って残るお金が1,203万円です。

取られる割合は約35%です。

ここに個人事業税が控除290万円の税率5%かかってきます。

その金額が78万円。

最終手取りは1,125万円。

個人の方が年間10万円多く残ります。



「10万円多いから個人の方がイイでしょう!」とはなりません。

ここでの10万円は誤差みたいなものです。



法人からの給与の場合は将来貰える厚生年金が多くなります。

ここまで給与を出せる法人でしたら融資額もかなりのものになり、金融機関からの評価も高いと思います。

そうなると法人のメリットである青天井の融資が使えるようにもなり、より大きく経営することもできます。



まぁ普通は法人を選ぶのでしょうか?

でも僕はそうしないことにしました。

なぜか?どうするのか?っていうのはまた今度にします。



追伸

計算間違っていたらすみません。

かなりおおざっぱですんで。(^-^;