高円寺びっくり大道芸うらおもて・後編 | モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―

高円寺びっくり大道芸うらおもて・後編

松です。

引き続き、高円寺びっくり大道芸レポートをお送りします。
先日の「高円寺びっくり大道芸うらおもて・前編」 の続きです。

時は5月2日、9時45分。
「座・高円寺」地下2階のスペースには、ボランティアに参加するもの達が所狭しと集合したのであった。
・・・こんなトーンの記事じゃなかった。

受付をすませ、資料と昼食券(800円分)、ユニホームとなるピンクのTシャツを受け取ります。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-控え室
ボランティア控え室。一人で来た人も、友達同士で来た人も。

役割は事前に割り振られていました。
基本的には1人~3人で大道芸人さんの付き人か、会場の保持をすることになります。
私は「GちょこMarble 」さんの付き人だということでした。

今日の流れや昼食についての説明があったあと、いよいよ大道芸人さんとの顔合わせです。
「GちょこMarble」さんはジェンさん(男性)とちょこさん(女性)のペア。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-GちょこMarble
ジェンさん(右)・ちょこさん(左)

2007年結成のお二人。「ハンド・トゥ・ハンド」という、2人ペアで行なうアクロバットを、コメディーテイストで行なうプロの大道芸人さんです。
ちなみに「高円寺びっくり大道芸」のサイトのお2人の紹介文 は間違ってます。フランスは関係ない。

アクロバットで使用する小道具を持ち歩きつつ、道案内をするというのが今回の私のミッションとなります。
土地勘はあるので(というかそれしかないので)移動はスムーズ。任せておけ。
だてに高円寺のすべてを見て歩いていないですよ。
それにしてもいい天気です。暑いくらい。

開演まで時間があったので、ウォーミングアップと称してサイコロ芸、ディアボロ(2本の棒に繋がった糸でお椀を二つつなげた形の駒を操るもの。中国ゴマともいう)を見せて頂けました。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-サイコロ芸
ジェンさんのサイコロ芸。カップを振り、開けるとサイコロが縦に並ぶ。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-ディアボロ
ディアボロ、っていう名前を初めて知りました。電線の場所を気にしつつ空高く投げたり。

ちょうど会場がウォーキングアクト(練り歩き系の大道芸)の出発地点に近かったので、異様な風貌の人達が通りがかります。
芸人さんたちは顔見知りが多いらしく、挨拶を交わしたり。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-ノエミ&オージェン
「ノエミ&オージェン」。どうやって立ち上がっているんだろう?

「GちょこMarble」さんは基本的に準備も自分たちでやるという方なので、準備中は見張りくらいです。
そうこうしているうちに開演時間が近づき、人も集まってまいりました。
アクロバットコメディーって何をやるのか、楽しみです。

いよいよ開演です。
コミカルな音楽に乗って、ストーリー仕立てで展開していきます。

まずは準備体操のシーン。
道具を使わずに行なうアクロバットです。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-アクロバット1
おおお。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-アクロバット2
おおおおお。
コミカルなアクションを交えつつの技。笑いと歓声が起こります。

続いて、出かける準備のシーン。
お気に入りのコッコのぬいぐるみが入る鞄がない、とあわてるちょこさん。
風船に入れちゃえ、と風船を膨らましはじめます。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-風船をもって大暴れ
膨らんだ風船を持って大暴れ。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-頭まで
コッコを入れようとして頭まで入ってしまうジェンさん。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-風船男
風船男あらわる。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-しぼみ風船男
しぼみ風船男。

お次は本格的なアクロバットに移ります。
上着を脱ぐんですが、ジェンさんの筋肉が凄いです。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-アクロバット2
「すげえ」って思わず声に出してしまうほど。

そしてクライマックス、椅子を使ったアクロバットへ。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-そんなに積んで
こんなに積んでおきながら。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-さらにもう1個
もう一個椅子追加です。


モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-決め!
バランスを崩しかけて、ヒヤリとさせる場面もあったりしつつ、最後は逆立ちで決め。凄い。

そして自己紹介&おひねり募集。
おひねり募集の演出もさすがで、思わずお金を出したくなります。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-自己紹介
ぱちぱちぱち。

演技が終わったお2人に声をかける人も。観客と演者との距離の近さも大道芸ならでは。

観客が去ったあと、お2人は真剣に打ち合わせをされてました。
身体を使う演技だけに、気を抜けば大怪我に繋がりかねないのでしょう。
使う道具に対しても非常に神経を使っています。

初回のあづま通りからエトアールに移動し、その後はルックへ。
初回は人がまだまばらだったのですが、エトアール、ルックは黒山の人だかりとなり、開始時間にはすでに見えなくなるほどでした。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-わさわさ
見えないよ。
これは1日目の写真ですが、2日目はもっと凄い人だかりでした。

エトアールとルックの回の間時間があったので、お昼休憩になりました。
昼食は、提携しているおみせで使えるチケットを使います。

モヤモヤ高円寺―となりのおみせ[高円寺]制作日誌―-冷やしたぬき
秀月の冷やしたぬきそば。おいしい。

両日とも特に目立ったトラブル無く、ほぼ予定通り進行しました。
風船が途中で割れてしまうというトラブルがありましたが、さすが場慣れしているだけあって、余計に盛り上げてしまうお2人。さすが。2日目の音響機材のトラブルも焦らず対処されていました。

お2人とも、我々ボランティアに対してかなり気をつかってくださいました。
ジェンさん、ちょこさん、ありがとうございました。


大道芸というものに今回初めて触れましたが、レベルの高さに感動しました。
そしてお客さんを大事にし、自分たちの芸に対してはシビアに、というプロ意識を間近で感じることができ、非常に貴重な経験でした。

それにしても、2日間ついて回っただけで疲労困憊なんですが。
芸人さんの体力って凄いですね。


そんなところで、ボランティアレポートは以上です。
次回は補足編 として、2日間で撮った写真の残りを掲載したいと思います。