後遺症 | 34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

2011年7月夫が突然くも膜下出血(グレード5)を発症。その後の不倫発覚…高次脳機能障害(精神科入院中)の夫とこの先どう歩んでいくのか。日々の揺れ動く心を描きたいと思います。娘21歳 息子15歳 妻(私)多発性神経鞘腫という持病持ち。これについても記したいと思います。


PCの前に座れば 必ず



くも膜下出血経験者の方や その家族の経験や葛藤を

ブログや色々なサイトで調べる事から始まる毎日。




旦那の後遺症は やはり 重い・・・。







身体が動かなくなる後遺症も もちろん辛いだろうが

精神の後遺症は 本当に 辛い。





担当PTに 質問してみた。



「過去に前頭葉損傷の方をリハビリした事ありますか?」



そう聞くと



「事故で前頭葉にダメージを負った人を 担当した事がある」という。



その方は、リハビリ中 痛みに耐えたり 感情を抑えることが出来なく、時々 殴りかかろうとしたり 実際に殴られた事もある・・・と言っていた。



確かに 前頭葉は人格が変わり 抑制がきかなくなるから そうなる事もあるだろう・・・




そして 旦那を見て 


「ここまで 発動性・自発性がない患者さんは初めてですね・・・」


と 言う。



前頭葉の 一部分の損傷 とかでは無く 前頭葉全域の損傷だからだろう。



穏やかになった・・・とは思ったが



殴りかかろうとする発動性・自発性すら 失われた・・・という事か・・・




主治医も 前頭葉が 全て 抜け落ちた・・・と表現していた。




画像上からは 歩いたり 食事したり出来てるなんて 予想も付かないくらい ありえない事・・・だという。




潜在的に持っている筋力はあるのに 脳のネットワークが途切れ

動かせない・・・



色んな方の くも膜下出血や高次脳機能障碍の体験談を読んでるけど、みんな 排泄がきちんと出来たり、買い物が出来たり、一人で散歩に行ったり、PCが出来たり、




自発性があるから、何とか回復も可能なのかもしれないけど




旦那のような「自発性が全く無い」症例はあまりなく

同じ高次脳機能障碍でも 回復は難しいのかな・・・と落胆する。



旦那もきっと 数年経てば 良くなるはず・・・と希望を持っていたが、他の方の高次脳機能障碍と かけ離れている・・・