リハ病院の一日 | 34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

2011年7月夫が突然くも膜下出血(グレード5)を発症。その後の不倫発覚…高次脳機能障害(精神科入院中)の夫とこの先どう歩んでいくのか。日々の揺れ動く心を描きたいと思います。娘21歳 息子15歳 妻(私)多発性神経鞘腫という持病持ち。これについても記したいと思います。


9時50分 リハ病院到着。



病棟に入ると 旦那が居ない叫び



すると看護師さんが 


「一回目のリハが終わって ラウンジでテレビ見てますよ~。」




早っ!! 間に合わなかったか

Σ(゚д゚;)



イケメンPT(理学)のリハが終わったと聞き ダブルショックダウン



ラウンジに行くと コックリぐぅぐぅコックリぐぅぐぅ 寝ているではないか!!




叩き起こして その辺 散歩・・・



ちょっと天気が良かったので 外の散歩コースを車椅子で散歩してみた。


すっかり風も冷たくなり 

暖かい気候の時に 散歩したかったなぁ・・・と しみじみしょぼん


これから 極寒の季節が来る雪




昼食中 ST(言語)が様子を見に来る。


食事の形態をランクアップしたらどうか・・・と 話してみる。

現在は 荒刻み食が出ているが こだわるところがあるので箸で食べると なかなか時間がかかる。


咀嚼も嚥下も全く問題が無いので 一口大 の大きさでおかずが食べれるのではないかと思う。的な事を話したら


「1日1食 その形態で様子を見てみるのも良さそうですね。主治医に相談してみます。」


と、ST。一応 看護師にも話した。


ちゃんと 話が通ればいいが・・・


急性期の病院でも 

この看護師さんに話すと 行動が早い!! という人がいた。


話す看護師さんによって その後の流れが大きく変わる。




旦那のベット・・・ 高さが 3段階で調節出来るようになっているが

一番低い所で 調節されていた。



普通の人でも 低いところから立ち上がるのは 結構筋肉を使うわけで・・・


ベットから 車椅子に移乗するのに 結構 大変そうだった。



以前の病院は ボタン一つで高さが変えられたが、

この病院は、全て手動。



高さを変えるのに 数人の手が必要になるが、

看護師さんに話したら、散歩に行っている間に 調節してくれていた。





ありがたい。






この病院で 初お風呂。


入浴日は水曜日・・・と聞いていたので


「今日 お風呂ですか?」と看護師さんに聞くと


他の人はされてるお風呂の準備が 旦那だけされていない。


調べに行ってくれた 看護師さん。


「○○さんは 月曜日に入ることになってるんですが、祝日だったので入っていなく、今日 入れるように話しておきました。」


聞いてよかった・・・




お風呂から帰ってきてから また車椅子に乗せてくれるという。


が・・・看護師さん3人がかり・・・


そんなに付かなくても 昨日は私一人で 車椅子から ベットに移動できた。左矢印勝手なことしたら 怒られそうだからコッソリ・・・


すると、一人の看護師さんが


「タイミングやきっかけがあれば ○○さん 協力してくれるんですよね?」


と、私に聞く。


「せ~の!! とか よいしょ!!とか 声を掛けてあげれば 軽介助でいけると思います。」


と話す。すると看護師・・・


「だって、昨日 奥さん一人で移乗させてましたもんね!?


ば・れ・て・る~

Σ(~∀~||;)  





まもなく イケメンPT(理学)が 病室にやってきた・・・


「朝 タッチの差でリハが終わっていたので もっと早めに来ます。」


と、私が言うと


「あぁ汗そうだったんですか!!すみません・・・もうちょっと 遅らせて順番組めるように考えますね」


と、さわやかにイケメンPT。


ありがたい。 





まもなくST(言語)リハ。


今日は 急性期の頃は 到底出来なかったであろう 検査をするという。

ST曰く 急性期のSTからの手紙では 食事のことが大部分だったから、どこまで理解力があるのか 確認したいらしい。


テーブルに10個の物を用意。


ハサミ 鏡 ハンカチ 100円玉 万年筆 鉛筆 歯ブラシ マッチ箱 クシ・・・あと 1つが思い出せない・・・何だったかな汗



「100円玉を裏返してから 鉛筆を持ってください」

「ハンカチに100円玉と万年筆をのせてください」

「鏡の手前に歯ブラシを置いて下さい」

「鉛筆と万年筆を入れ替えてください」



何度も繰り返し お題を出されたが、全て難なくクリアした。



STも 驚く。



この検査がクリア出来るとなると、

日常の会話はほとんど理解が出来ているという。



次は発声練習


旦那は声が出るのに 話さなかったり 囁く様な声で話す。

脳の障害の為、小声になる人も居るらしい。



いきなり STが 部屋中 響き渡る声で


「こんにちは~」



驚いた旦那は 「うふふ」と声を出して笑う。



「こんにちは~」



「もっと~」


またしても 「うふふ」と声を出して笑う。


「こんにちは~」




この先生は普段 結構 モソモソ 話す人で、

いきなり 大きな声で はっきり挨拶するものだから

旦那は 圧倒と ギャップに 笑っていた。


っていうか、私も 必死に笑いを堪えていた。




転院後 連休だったこともあり 看護師さんとなかなか話せなく

不安だったが 要望を即座に聞き入れてくれて ちょっと嬉しかった。



今は 一般病棟なので すぐにまた回復期リハ病棟の階になり

環境が変わってしまうが、関係者の方々とのコミュニケーションを取りながら リハビリに専念したいと思う。



回復期病棟の回転が速く ベットが空きそうだ・・・とのこと。

年齢や病状を考慮し 先生も必死に働きかけてくれている。

希望が見えてきた。



ありがたい。本当にありがたい。




OT(作業)リハもあったが、それはまた次回に。


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