【これでいいのか?】 | 【かほり放送局】

『東洋ゴム、船舶・鉄道用も不正最終赤字転落懸念も』
免震ゴム事業ビル、マンション、船舶、鉄道
不正を確認したのは、過去10年に18社へ納入した防振ゴム8万7804個。特に多かったのが船舶用防振ゴムで166品種5万6126個。166品種といっても、同じ形状のものでも顧客によってスペックが異なれば別品種としてカウントされるため、基本的にはディーゼルエンジン用防振ゴムが10社、ゴムカップリング(ディーゼルエンジンの減速機と軸受けをつなぎ、回転振動を吸収する防振ゴム)が4社に納入されたものだ。
 次いで多かったのが、鉄道用防振ゴム。5社に納入され6品種で2万9146個に及んだ。多かったのが変圧器吊ゴム。車体の下に取り付けられ、変圧器の振動を抑えるもので2社に1万9099個納入されていた。
車両メーカーや部品メーカーが多く、その先のどの鉄道会社などに使われているのかは掴みづらいようだ。
大規模なデータ改ざん不正があったばかりだが、8月10日に免震ゴムと同じ子会社の東洋ゴム化工品の明石工場で不正が見つかってしまった。「正規品が出荷されていること」を確認した直後だった。
具体的には、材料試験を行っていなかったにもかかわらず過去のデータを転記するなどしたほか、規格値に満たない試験成績を改ざんし記載したケースもあったという。
東洋ゴム工業 <5105> は14日、防振ゴム事業でも不正行為があったと公表した。