中村智武のアドテク開発記

株式会社CyberZでスマホ広告ソリューションツール「Force Operation X (F.O.X)」のプロダクトマネージャーをしています。


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山崎豊子原作、唐沢寿明主演のドラマ「不毛地帯」。

年末年始に一気に見ました。実は昨年も同じように見ていたのですが、これを見ると仕事に対するモチベーションが上がります。

ライバル企業との熾烈な情報戦、政治家や官僚に取り入りながらキレイごとだけでは成し得ない仕事、妬みも含んだ社内政治の駆け引きなど、企業ドラマ、人間ドラマが非常に緻密に描かれていた作品です。

時代背景は戦時中から戦後復興の1970年代がメインとなっていますが、ドラマで描かれるビジネス観は今でも十分参考になります。その中でも特に印象に残ったものを、私自身の仕事における教訓としてピックアップします。


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■市場で勝ち残るための情報の鮮度と正確さ。


本ドラマでは、近畿商事の壱岐と東京商事の鮫島の間で繰り広げられる情報戦の応酬が一貫した舞台となっている。勝利するための戦略策定、戦術実行のために相手に少しでも詳細な情報を、時にはどんな汚い手を使ってでも徹底的に得ようとする姿勢が描かれている。

ビジネスといえども、戦争である。どんな些細なことでも情報をいち早く収集し、分析し、戦略を立てなければならない。日頃から情報を仕入れるためのネットワークを作ることで鮮度を高め、同時に情報の裏を取ることを欠かさず常に正確性を備えていく必要がある。

■仕事は最後の詰めまで気を抜かない。


千代田自動車とフォークとの提携交渉において、副社長の里井は視察団を日本に受け入れ、その準備を抜かりなく行い、万全に仕事を遂行していく。しかし、実際にはフォーク視察団の来日の目的は、千代田との交渉だけでなく、東京商事の東和自動車との交渉も並行して進めることであった。

ここで得られる教訓は、仕事は最後まで一切の妥協を許さず進めなくてはならないということと、どんなに仕事がうまく行っているように見えても少しでも違和感があれば全てを疑って見るべきということである。

仕事において、全て事をうまく運ばせているように思っていても、土壇場でひっくり返っていることは良くある。そうした場合、詰めが甘かったという言葉で片付けられることが多いが、実際にはヒントは必ず隠されている。それに気付くには、数多くの失敗を経験し、その経験を次の判断に活かしていくことが重要で、失敗を恐れずに積極的に多くの仕事をこなし、また常にネガティブチェックを怠らずに細部にまで気をまわせていくことが重要である。

■強い信念を持つこと。


本ドラマでは不正に近いことに手を染めるシーンも多く登場するが、なぜそうまでするのかというと、仕事を成し遂げることが国益につながる、国のために何かをしたいという強い信念があるからである。だからこそ、部下や周りの人間がついてくる。

石油開発を議論する役員会のシーンでは、社内からの反発はおろか、オリオン・オイルとの提携により、石油をアメリカに渡す国賊扱いを国中から受けながらも、日本の将来のために必要なことであると熱く説くことにより、役員陣の賛同を得る。

こうした強い信念がなければ、外部から入社し破竹の勢いで昇進し、嫉妬や憎悪の渦巻く中で社内からのあらゆる協力を得ることは困難であろう。

仕事は一人で行うことができない。様々な人との関係構築が不可欠であるが、人を惹き付けるためにはなぜその仕事に取り組むのかという強い信念がなくてはならないと改めて感じた。

■会社を動かすのは組織である。


最終話で壱岐が大門に退陣を促す時に語った言葉。部下を育て、十分に活躍できる組織を作った自負があるからこそ言える言葉であると思う。
その前の、ニューヨークから千代田自動車の提携話がうまく進んでいる話を受けるシーンでも、壱岐は君たちに任せると言う。自らが進めていた大プロジェクトであったはずだが、その事業を後輩に託すことで彼らの成長を促した結果であったと思う。

サイバーエージェントの若手の抜擢文化にも通じるところであるが、人は責任と裁量の大きい仕事を任されることで、事業を成功させるという意識が強くなり成長していけると思う。管理職がやらなければいけないことは、そうした組織を創ることである。部下の成長に責任を持ち、活躍の場を創っていかなければならない。


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それでは、2014年もよろしくお願いします。
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