次世代型小型風力発電機 TOMOの風 -2ページ目

吹留博実氏(鹿児島TLO)からの小型風力発電機「TOMOの風」視察コメント

株式会社鹿児島TLO(鹿児島大学内)の代表取締役兼技術移転統括マネージャーでいらっしゃる吹留博実氏が視察に訪れ、その後、視察のコメントを寄せてくださいました。
第3者の評価として、皆様にご紹介させていただきます。
(以下、いただいたコメントです。)



これまで、パンフレットやお話で何回か「TOMOの風」の事は伺っておりましたが、装置を移動される前に実機が稼働しているところを見たかったので、風力発電については、風のエネルギーを利用して発電するくらいしか知識はなかったのですが、お伺いして丁寧にご説明いただきお話を伺えて有り難かったです。
一緒に行ったメンバー全員感謝しかつ感動して帰って参りました。

せっかく見せていただいたので、稚拙な感想ではありますがコメントを書かせて頂きます。
詳細にご説明いただいたのに誤謬があるかもしれませんが、ご容赦ください。


  1. 最初に聞いて驚いたのは、ダウンウインド形式を採用されているという事でした。
    というのは、大型の風力発電装置しか見た事がなかった為に、風車は風を受けて廻るものという先入観があったからです。
    こんなプリミティブなレベルから感心するんですから大した感想は書けないと思いますが、主任研究員の方の説明で風を受けた際の安定感の話を伺いなるほどと納得した次第です。一歩ずつ、丁寧な発想の積み重ねと感服しました。


  2. 外観的には、随分低い位置で廻っているな~という事と、細いポール(ま~広い場所で見た所為もありますが)の上に思ったより大きな羽根と発電装置が乗っかっており安定感はあるのかな?と思った次第です。(早稲田大学の小型風力発電機がつくば市で廻らない小型風車を設置し、電気が作れないのみかあげくは本体がポール上から落下したというトラブルを聞いた事があったからです。)
    主任研究員の方のお話では接点がベアリングのみという事で、多分ポールへの負荷がかからないという意味だったと思いますがポールの強度と回転軸への負荷の関係などまた詳しく聞ければと思いました。
    高さに関しては本設置では実証試験の高さの倍くらいになると野元会長から伺いました。


  3. 騒音や低周波に関しては、今の高さでも殆ど騒音として感じなく低周波はそもそも発生しないみたいですが、特に感じることはなかったです。
    きちんと騒音計を用いデータとりされており、営業面からはフィールド試験のデータがきっと大きな力を発揮すると思いました。
    当日は台風9号が沖縄方面にあり風速6メートル強あった事、それに吹きさらしの干拓地という事もあって風音が強い場所でしたが、風力発電機を稼働している状態とそうでない 状態との差が5db程度しかないという事で殆ど影響がない事が良く分かりました。


  4. 「TOMOの風」の機能については、風力発電の予備知識が殆どなく、主任研究員の方も教え甲斐がなかったと思いますが…
    フライホィールによる蓄エネルギー機能や風が弱まってきた際の慣性運転での発電維持機能など電圧の均一化が出来ていることを、PCのディスプレーに表示された発電状況の累積グラフで見せて頂きました。
    また、可変ピッチ方式を採用している事で微風でも起動した上にブレード角度が風の強さが自動的に変わる事も主任研究員の方にご説明いただきました。
    なんとなく、ジェット機の離陸、安定飛行中の状況など想起しながら聞いていました。
    当日はまだ風がそこまで強くなかったですが、台風などの強風時もこの可変ピッチやダウンウインド形式を採用している事が大きな力を発揮すると思った次第です。

  5. あの炎天下の中、干拓地の日ざらしの中でデータ採りをされている御苦労に感心するとともに、新潟県から若者が研修で来ていましたが、インターネットを利用した監視機能で極端にいえば世界中のどこに設置しても監視・指示・管理ができるというお話も小型風力発電機としては画期的だと思います。


  6. 上野原に装置を持っていき今後は系統連携への対応を行っていくというお話も主任研究員の方はされていました。
    現在、原子力発電の使用が危うくなっており風力やソーラーへの期待は高まっていますが、実稼働に向けては電力系の電気と再生可能エネルギーの共存は大きな課題で北九州などでもスマートグリッドなどの実証試験や研究がおこなわれています。
    小型発電分野でいちはやく取り組まれていらっしゃる事に敬意を表します。


勝手に駄文コメントを書かせて頂きました。
何はともあれ新規ビジネスが上手にテイクオフされますよう、祈念申し上げます。

どうも有難うございました。




次世代型小型発電機「TOMOの風」YGシリーズは、これまでの常識では考えられない低風域から実用的な発電を開始し、低風域から高風域まで、高い次元で安定した出力を可能としたこと、更に高い静粛性も兼ね備えていることを、今回の視察に訪れた一同が、吹留氏が寄せてくださった視察コメントの内容と同様のことを確認していただけたようです。

現在新潟にも視察可能な実機がございます。また、8月20日には千葉市内にも視察可能な実機を設置いたします。(こちらにつきましては当日、設置の視察も可能です。)
弊社の開発・製造した小型風力発電「TOMOの風」にご興味のある方は是非、一度ご覧になっていたければと存じます。


詳しい情報や視察のお申込み等は公式WEBサイト(http://www.tomonokaze.jp/)にございます。ぜひ、そちらもご覧ください。

「TOMOの風」の名前の由来

7月28日、3日間の東京出張を終え、浜松のモノレール乗り場に駆け付けたところ、降りてきた一人の女性に目が止まりました。背格好といい、顔形といい、愛らしい仕草まで、妻の若かりし頃に瓜二つ、年の頃三十歳前後の女性は急ぎ足で風のように去って行きました。鹿児島に帰り就寝するまで虚しく寂しい余韻が続きが眠れませんでした。

私の妻は、一昨年3月8日に満58歳を一期としてすい臓がんで死去し、36年間の結婚生活に終わりを告げました。
名前は「野元ともみ」平仮名で書くと「のもとともみ」で、愛称「ともちゃん」でした。
前から呼んでも「山本山」、後ろから呼んでも「山本山」という海苔の名前じゃありませんが、本人は自分で「山本山」みたいなフルネームを結構気に入っていたようで、初対面の人にけらけらと笑いながら「変な名前でしょう」と言って得意げに披露していました。

私たちは社内恋愛の末、私が25歳、妻は22歳の年に結婚し、私は無一文でしたが妻と友人たちの支援を受け28歳で独立、妻は幼子の息子二人の子守りをしながら経理を担当し、家庭でも会社に於いても、多忙な私をそつなく支え続けてくれました。
時間が経つのは早いもので、気がついてみるとサラリーマンの同級生は定年を迎え、妻も働きづくめだったことも有り、そろそろ引退をして、ゆっくりと旅行でもしながら余生を過ごそうと話しあっていた矢先の思いがけない余命三カ月の告知でした。
私は翌日、役員や幹部社員を集め暫く妻の看病に専念することを告げ、発症してから八ヶ月間を、病室で妻と寝食をともにしながら、先端医療を受けるため横浜、東京、名古屋、京都の病院を月に二回の頻度で治療に行きました。

死去するまでの間、余命を告げられていることは一切オフレコにして励まし続けていましたので、何も知らない妻は完治したら仕事を辞めてどこどこに旅行に行きたいと言っていました。私にはとても悲しく辛い日々でしたが極力明るく振る舞い妻の話を聞いていました。
私には今まで辛い別れが幾度かあり人生の儚さは知り尽くしたつもりでいましたが、伴侶との別れが一番辛く悲しく、生きていく楽しみは失われ、人生観まで変わってしまいました。
死去した翌年は藍綬褒章を浴しましたので、一緒に苦労してきた妻の遺髪を胸にしまい、遺影を持って皇居に行き天皇陛下のお言葉を頂きました。

さて、皆さんから「何故風力発電の開発に着手したのですか」「TOMOの風の名前の由来は何ですか」と聞かれます。ちなみに海外では『T.W.E.』=『Tomo Window energy』でデビューしますが、そこでも同じような質問にあいます。

そういったとき、私は、亡くなった家内が旅行に行った思い出の地、連れて行けなかったが行きたかったところに妻の愛称「TOMO」をつけた風力発電機を取り付け、皆さまのお役にたちながら、その「TOMOの風」を設置してある現場ひとつひとつに、亡き妻への想いと共に私自身が尋ねて周りたいとお話しています。


開発に当たっては全てが自社開発であり「日本が誇れる繊細な技術」「斬新で有効性のある新規の技術」「末代まで使用できる耐久性のあるミニ発電所」をコンセプトとして、今までの概念が変わるような近未来型小型風力発電機が誕生しました。

主任研究員は風の動きを知り尽くし、徹底した探究心と、奇想天外な発想の持ち主です。
このブログを見て頂いている貴方様とご縁があることを祈念し、少しセンチメンタルになりながら掲載させていただきます。

新潟にYG-4000実機を設置しました

新潟の設置に関しては、昨年10月には商品として完成していましたが、今日までの約10ヵ月間、フイールドに於いてあらゆるデーターの収集と、$次世代型小型風力発電機 TOMOの風
耐久性や安全性の確認とコントローラーの調整を行い、特に風きり音の静寂性を達成、いよいよ発売の運びとなりました。


その間、まず全国の拠点で設置工事やメンテナンスが行える販売代理店の研修会を行い、販売に向けて盤石な体制を作りました。
特に、地上設置の場合の工期は一日で完了できることになり、新潟県の新発田市にモデルとなる第一号を設置しました。

今後は全国を網羅する形で、8月中旬には千葉県を皮切りに、北海道、大阪府、山口県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県に順次設置予定であり、最終的には各都道府県に最低一社、設置工事とメンテナンスが行える代理店を置くことにします。

そうすることにより、販売だけ行う代理店が全国を視野に入れた販促が行え、設置したユーザーに安心して頂けると思っています。

新潟の設置場所につきましては、弊社代理店の株式会社泰豊建設(新潟県新発田市下中296-15 TEL:0254-23-8096)の事務所でございます。

視察等につきましては、直接、泰豊建設もしくは弊社問い合わせページお気軽にお問い合わせください。

メガソーラーだけでなく、小型風力メガウインは如何でしょうか?

開発中のYG-8000「TOMOの風」は、YG-4000の基本技術の延長線上にあり、通常の太陽光パネルの128枚分に相当します。
風力発電機は「風力発電は風量が不安定」「騒音が発生する」「低周波が発生する」等と酷評の渦中にいますが、風力は、「賦存量」「設置面積」「発電能力」「メンテナンス」「耐久性」等、いずれも他の再生可能自然エネルギーに劣らないと思っています。
では「風力発電は風量が不安定」と言うが、弱風から強風までの広域で、365日24時間で安定した発電ができたら如何なものでしょうか。
「騒音が発生する」は、既に解決済みである。「低周波」も、発生しない。
風況の良いところに、定挌8キロ相当の小型風力発電機を並べると相当な発電を期待できます。
実は、私と同じ考えを持つお二方から共通した相談がありました。
いずれも山間部でのことであるが、メガソーラーは南側に、北側に10kW相当の小型風力が、お二方の相談内容である。

最近のお問い合わせ

メールやお電話でTOMOの風に対するご質問をいただくことがございます。
中でも、もっとも皆様の関心が高いご質問を2つ、ご紹介いたします。

このほか、疑問点や質問がございましたら、
TOMOの風公式サイト のお問い合わせフォーム よりお気軽にどうぞ!

▼カットインが早いけど、初期作動でブレードを回転させるのにアシストがあるか

とお問い合わせを頂きました。
研究グループは、「受風だけでブレードの回転をさせなければ風力野郎として失格だ」が合言葉です。
ですから、ソーラーや自分で発電した電力は一切使用していません。

▼監視システムとはどのようなものか

弊社の小型風力発電機YGシリーズは、原則的に10年に一度の軽微な部品交換を除き、メンテナンスフリーで最低でも20年間、唯一接触する部分であるベアリングを交換すると更に20年間の耐久性があると確信しています。
ですから、イニシャルコストとランニングコストを併せた費用対効果は他と比較しても圧倒的に優位です。
そのような観点から、折角お買求め頂いた「ミニ発電所」ですので、不測に事態に備え、万一不具合が発生した時は監視システムに表示され緊急停止して、近くの代理店に通報しメンテナンスを行います。
また、台風時などの極端な強風域に突入しそうなときは、予め停止させることができます。
また、発電量やCO2削減量・ブレードの回転数・電圧と電流の推移等の監視も行えます。
世界中に販売した風力発電機を一括管理するのが弊社の監視システムです。

▼代理店になる条件を教えてください

お取引きいただく企業によって条件が異なりますが、ハードルは低く設定しています。
ただ、お電話やメールでのお問い合わせには対応しかねますので、面談をお願い頂けばご説明いたします。

国内については、各地区で販売と設置工事やメンテナンスが行える代理店も募集していますが、北海道と新潟県では、そのような条件を備えた地区代理店が活動を始めています。

また、海外については国際特許の使用権を含め、合弁会社や製造についても検討できます。
弊社の小型風力発電機システムは世界中でも他に類を見ない物であり、各国よりお問い合わせを頂いていますが、今月は(平成23年7月)香港の商社や、韓国のエネルギーが専門家である大学教授と企業関係者が鹿児島視察にお見えになります。
今後の普及に大きな期待が持てるできる小型風力発電機YGシリーズです、低炭素社会づくりの旗手として、また環境ビジネスのツールとしてご検討いただければ幸甚です。