お立ち寄りいただいてありがとうございます音譜



電話をかけて、10分もたたないうちにインターホンが鳴り、ドアを開けると警察官が2人立っていました。


もう、怖くないよ~(笑)最後までお付き合いください~クラッカー

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順位が下がっちゃったショック!お願いしていします~合格


警察A 「通報をいただいたのですがこちらでよろしいですか?」

隊長 「はい、通報しました。」

警察B 「まもなく担当の刑事が来ると思いますが・・・。被害者はこちらですか?」

隊長 「そうです」

一人の警察官に住所・氏名・生年月日・年齢を聞かれて答えていると、隊長はもう一人の警察官にが免許証を見せながら自分の身分を証明していました。


警察B 「被害にあったのは何時頃ですか?」

隊長に電話した携帯の発信履歴を確認し、

ワタシ 「午前4時くらいです。」

警察B 「被害にあってから、警察に通報するまでに時間がかかっているようですがどうしてですか?」

答えないワタシに気づいて助けを出すように

隊長 「電話をしながらない彼女を説得して、僕が変わりに連絡しました」


するとまた警察官が2人、開け放たれた玄関をノックして訪れを告げました。先に到着している警察官と4人で打ち合わせをしています。先ほどとは別の警察官1人がワタシに近寄ってきて


警察C 「住所とお名前、生年月日・年齢を教えてください。ご職業は?」


さっきも同じこと聞かれたのにと思いながら答えます。



鑑識の一団が到着し、あちこちをドラマでみるような銀粉で指紋を採取しはじめ、写真を撮りだし2Kの部屋が人であふれています。


警察A 「女性の担当刑事の到着がもう少しかかるようです。待ちますか?」

ワタシ 「待ちます。」


さきほどと同じ質問を制服の警察官3人目に質問され、もう同じ質問に答えることに嫌気がさしていました。


警察B 「担当刑事が到着しました。マンションの下までお願いします。」


警察官Bと隊長といっしょに1階まで降りると、マンション脇に停まっている普通車のドアを開けられ、後部座席に案内されました。助手席の後ろにワタシが座り、隣に隊長が座ります。


振り返った刑事二人は男性。

女性の刑事さんが担当だって言ってたのに、と思っていたら横柄に刑事が口を開きました。

刑事A 「住所と名前、生年月日をお願いします!」

ワタシ むっ「これで4度目です。先ほども警察官の方にお話しました」

刑事A 「もう一度答えて。」

ワタシ 「言いたくありません」

刑事A 「襲われてから時間がたっていますよね?なんですぐ連絡しなかったんですか?彼氏がいるから本当のことを話せないじゃないんですか?」

矢継ぎ早に質問を浴びせられ、連絡しないワタシに問題があったのではと指摘する刑事。あまりの横暴さに、

ワタシ 「本当のことってなんですか!?最後まで襲われたほうがそちらに都合がよかったような口ぶりですよね?彼に話せないことなんて何もされていません!」

横を向きこれから先何を言われても、この刑事にだけは答えまいと心に決めました。

刑事A 「本当のことを言っているならいいんです。電話をなぜしなかったんですか?!」

隊長 「彼女が警察に連絡するのを嫌がったので、僕が到着するまで連絡しませんでした。」

横を向き、くちびるを噛んでいるワタシを中心に、車内に重い空気が広がります。これ以上、ワタシから話は聞けそうに無いと判断したのか、

刑事B 「女性の担当刑事がまもなく到着します。車でこのまま待っていてください。」


そう言って2人は車から出て行きました。


ワタシ 「最低!もう絶対何も話したくない!」

隊長 「気持ちは良くわかる。でもね、同じことを何度も聞くことで、被害者を落ち着かせるらしいんだ。ともちゃんは何もされてないんだし、今後の被害者が出ないためにも警察に連絡したほうがいいんだよ。オレがそばにいるから、いっしょにがんばろう」

ワタシ 「・・・・わかった。でも、あの刑事さんにだけは、話したくない」


婦人警官を待つ間、車の中で隊長がインテリアショップに勤めていたと強盗にあって、やはり同じことを何度も聞かれたとそのときの警察の対応を聞かせてくれます。


ほどなくして車のドアをノックして女性が入ってきました。

婦警 「失礼します、この事件を担当している鈴木です。このたびは大変でしたね。」

ワタシ 「・・・・」

婦警 「私の到着を待たずに、男性の刑事が先に事情聴取を行ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」

そういうと頭を下げます。

婦警 「すでにニュースなどでご存知かもしれませんが・・・、手口から見て葛西・市川界隈で朝方女性宅に押し入り、巾着袋をかぶせ犯行におよぶ「袋かぶせレイプ魔」と思われます。ご存知ですか?」


犯人に名前がついて、しかもニュースになるような事件にかかわっているのだと知って、背筋が凍りつきました。



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