今日の日曜討論、生で見ていて雑感。

------

「賛成・反対 激突 安保法案 専門家が討論」 戦後日本の安全保障政策の転換となる安保法案をどう考えるべきか?国会審議で焦点となっている論点をめぐって元政府関係者や憲法学者、元自衛官ら各界の論客が討論します。 伊勢崎賢治,水島朝穂,宮家邦彦,百地章,栁澤協二,山口昇,【司会】島田敏男,中川緑 ------

 解釈変更賛成派の宮家邦彦「最終的な判断を下すのは憲法学者ではなく、最高裁判所」。

 最高裁判所はこういった判断はしません、判断しないから結局内閣が判断することになってますといったビラを配ってたのは、自民党ではなかったか?解釈権は内閣にあるとか言った閣僚もいたね。そこが問題なんだよ。だから憲法学者が、大勢声をあげはじめたんだよ。最終的判断を下すのが、最高裁判所なんて、憲法学者を含む、誰しも分かってること。


 国際法、国際慣例で決まっていることなら、憲法にどんな規定があっても構わないという論理の百地章。国際法で決まっていて、憲法に規定がない領土規定は違憲なのか?の論。

 噴飯ものの論理すり替え。各国が主権を付託しているような世界連邦政府がない現状では、国際法・慣習と各国憲法の関係は、一国内の法律―条例の様な関係にはならない。結局、国際社会がどう動こうが、各国は自国の憲法を最優先の基準にする。憲法に反した条約は結べないし。国際法優先の話する人は、国連を世界政府か何かと勘違いしているのでは?領土に関する規定・条約はとくに憲法で禁止しているような事には触れないからOK、集団的自衛権は触れそうだからNG。ただそれだけのことではないか。


 結局、解釈改憲の正統性を、賛成派の誰一人として説明できなかった。つまるところ、安保法案は強行採決されれば、違憲の行政訴訟を起こされて、最高裁判所で判断ということになるのだろう。 https://twitter.com/nhk_touron/status/619446810059276288