昨年降格候補に予想しながらも一時は上位争いまで絡んだFC東京。
フィッカデンティ監督は予想外にフィットデンティでした。
そしてスター誕生。武藤嘉紀。
アギーレ体制でのゴリ押しぶりは確かに否めないにせよ、久しぶりに無名からJリーグでスターダムを駆け上がった選手となった。敵ながら武藤の存在は本当に貴重だと思う。日本サッカーにとって。
FC東京(昨季9位・昨季予想17位)
エドゥーが抜け、後釜の外国人FWはまだ決まらないまま。DFカニーニの処遇もまだわからないようである。(2/11現在)
4バック+権田は基本的に前年までを踏襲だろうが、センターバックに湘南で確固たる地位を築いた丸山が復帰し、札幌の奈良もレンタルで補強。
流経大柏の小川も加入して、地味ながらバランスのとれた布陣になった。
ツートップにするかウイングにするかで中盤の構成は異なるだろうが、アンカーの高橋秀人を中心に梶山、米本、三田、東とインサイドハーフの枚数は揃っている。河野らと中島が二列目争いをするようになれば現状でも十分戦えるだろう。
渡邉千真の抜けた前線には前田遼一を補強。ついに前田がジュビロを去る時が来た、という感じである。
オールマイティさで言えば渡邉以上の能力であり、武藤とどう絡ませていくだろうか。
外国人を獲るとしたら最前線と個で流れを変えられるセカンドトップか。
現段階での純国産布陣で戦い抜くことは考えにくいが、平山が離脱してしまったのでフロントは急いでいるだろう。
とはいえ昨年の武藤の前例がある。平岡、林容平ら若手の急成長に期待できる土壌が、フィッカデンティの東京にはあるはずだ。
攻撃7
中盤6
守備8
試合運び6
監督8
選手層7
継続性7
短期的爆発力6
長期的安定力7
環境面8
※継続性…昨年からのビジョンの継続。
短期的爆発力…開幕ダッシュ、連勝など短いスパンで勢いに乗る力。
長期的安定力…シーズンを通し、大きな連敗を喫しないなどの安定性。
環境面…日程やスタジアム、サポーターなどを含めたもの。
診断値:70(6位/18)
注目選手:武藤嘉紀、平岡翼