J1戦力診断5.サガン鳥栖 | オレンジでいず

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昨年はもし2ステージ制だったならば第1ステージを制していたのがサガン鳥栖。

浦和と熾烈な首位争いを演じ、優勝戦線から離脱してからも33節にラストプレーの捨て身のCKで浦和の望みを砕く同点ゴールを挙げるなど、(浦和サポーターを除く)Jリーグファンの心を揺さぶった。


なお、単純な相性の悪さに加え、苦手なゴリゴリフィジカル、ボールごと脚を刈り取るタックルを多用する鳥栖に対しての浦和の苦手意識は相当に強い。



サガン鳥栖(昨季5位・昨季予想15位)


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監督が森下に変わったが、何より大きいのが豊田、キムミヌ、林の三本柱の残留である。
いくつかのクラブからオファーが届き、年明けまで悩んだ豊田はもちろん、キムミヌと林も替えが全く利かない選手である。

安田が神戸に移籍したが、吉田豊を清水から獲得して、プラマイゼロどころか伸びしろを考えればむしろプラスと言っていい。

坂井が松本にレンタルになった分だけ、最終ラインの層は薄くなったものの、谷口、岡本、藤田、高橋と底の部分はしっかりしているので問題はなさそう。

昨年も同じことを書いたが、豊田が離脱すればいよいよ危機なだけに、エースが怪我なくシーズンを過ごすことが第一条件。
播戸が抜けたので豊田を休ませるバックアップの育成は急務である。

磐田から加入した白星東=ペクソンドンは僕個人とても評価が高い。ドリブルの切り裂き方に加えてクロスの質が良く、豊田と合えばアシスト二桁も記録する可能性がありそうだ。

そうなると水沼、あるいは池田、早坂がベンチスタートとなるが、層が厚くなるのは良いことだろう。

ハードなトレーニングで知られる森下監督だが、やはりハードワーク、タイトチェックは今季も継続か。

マリノスや広島にどうも相性が良くないので、苦手意識を払拭すれば上位に食い込むどころか連勝街道を爆進しそうな雰囲気はある。
恐らく2ステージ制によるアップセットで一番可能性の高いクラブ。昨年5位にアップセットという言葉を使うのが失礼かもしれないが。



攻撃8
中盤6
守備8
試合運び7
監督8
選手層6
継続性9
短期的爆発力10
長期的安定力7
環境面7

※継続性…昨年からのビジョンの継続。
短期的爆発力…開幕ダッシュ、連勝など短いスパンで勢いに乗る力。
長期的安定力…シーズンを通し、大きな連敗を喫しないなどの安定性。
環境面…日程やスタジアム、サポーターなどを含めたもの。


診断値:76(5位/18)

注目選手:白星東、キムミンヒョク