J1戦力診断2.浦和レッズ | オレンジでいず

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2回目は昨季大失速で2位に終わった浦和レッズ。
仙台、セレッソに取りこぼし、興梠慎三の離脱で一気に瓦解してしまった。

浦和レッズ(昨季2位・昨季予想10位)


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今年は11人0円補強というフレーズがスポーツ紙に取り上げられた。

昨季途中でチームを離れた原口と山岸、(ワケありの)邦本を含めれば、加藤順大、山田直輝、矢島慎也、坪井、阪野、マルシオ、関口、濱田がチームを去った。

新加入はレンタルバックの大谷、小島、岡本、昇格の茂木、斎藤に加え、サンフレから石原直樹、柏から橋本和、仙台の武藤雄樹、清水の高木俊幸、大宮のズラタン、東京の加賀健一である。


興梠がまだ開幕に間に合いそうもないので、1トップの最有力はズラタンか。個人的には身体能力の高い石原を最前線にと思っていたが、ミシャの中では石原はセカンドトップのようである。

左WBが橋本で一本立ちしそうなので、宇賀神、平川、関根で右WBを争う形か。

ボランチは基本青木、阿部、啓太に小島の成長待ちで回すはずだが、後述の最終ラインの薄さを考えると柏木をある程度ボランチで使えるようにしておかないと厳しいかもしれない。

その最終ラインは森脇、那須、槙野の3人で不動。那須の位置には永田が控えているが、ストッパーとなると橋本を左に下げ、右は岡本と加賀。あるいは阿部を最後尾に下げるオプションを取らざるを得ない。

今季はとにかく後ろに怪我人や無駄な出場停止を出さないことが肝要だ。

武藤と高木俊幸が思いのほかプレシーズンマッチでいい動きを見せている2列目は、調子のいい選手をチョイスしていく形になるだろう。石原、柏木に加えて梅崎、李忠成も控えている。


重要なのは誰が出てもバランスの崩れないサッカーを完成させることであり、今季の浦和の最大のミッションといっていい。
そんな時にどうしても替えのきかない選手に、柏木、あるいは青木あたりにはなってほしいものである。


今季はACLに始まり、短期的な強さが求められる。
昨年は連敗をしなかったレッズだが、戦い方を固めるための時間は少ない。

外国人枠が残っているが、獲るとすればアジア系、あるいはアジリティーの効くDFが欲しいところである。

攻撃9
中盤8
守備8
試合運び5
監督6
選手層10
継続性9
短期的爆発力7
長期的安定力9
環境面8

※継続性…昨年からのビジョンの継続。
短期的爆発力…開幕ダッシュ、連勝など短いスパンで勢いに乗る力。
長期的安定力…シーズンを通し、大きな連敗を喫しないなどの安定性。
環境面…日程やスタジアム、サポーターなどを含めたもの。


診断値:79(4位/18)

注目選手:興梠慎三、青木拓矢


最後に、完全移籍でレッズを離れた選手に一言。
山岸は都築時代から常に正GKを高いレベルで争い、底上げをしてくれた。ぜひ、数年後の浦和のキーパーコーチとしてクラブは招聘してもらいたい。

順大、暗黒の2011はノブヒロがいなければ降格していた。努力を絶やさず、決して腐らず、練習でも試合でも大きな声と笑顔で盛り上げてくれた。本当に今までありがとう。

マルシオ、関口、坪井、水輝もありがとう。
これから敵として試合することがあってもブーイングはきっと、愛情の裏返し。