阪神淡路大震災から16年。
今日は「防災とボランティアの日」でした。
みなさんはどんな風に過ごしましたか?

「あれから16年も経つのかぁ・・・」

私は今日1日ずっと当時の被災した状況を振り返っていました。

私の実家は神戸市東灘区にあります。
激震地だった東灘区。


食器が棚から雪崩のように落ちたときの耳を劈くような音・・・

ピアノもテーブルも見事にひっくり返って・・・

母親はクローゼットの下敷き・・・

台所は油の匂いが充満していて・・・

大切にコレクションしていたガラスの置物も全部粉々になったっけ・・・



これは、当時中学3年生だった私の記憶です。

1週間の避難所生活も経験しました。



毎朝山の上にある井戸まで水を汲みに行って・・・

髪を洗うのには1.5ℓのペットボトル分の水しか使えなくて・・・

1月の凍える寒さの中、男の人たちは避難所の前で焚き火しながら見張り番してて・・・

ラジオから流れる震災情報にひたすら耳を傾けてた・・・

避難所から4駅離れた親戚のところにも行ったな・・・

線路をひたすら歩き続けて足がぱんぱんに腫れ上がった・・・痛かった



よく「震災のとき神戸にいたんでしょ?どうだった?」といった質問をされることがあります。そのときに「うん、すごく大変だったよ。」と簡単に答えてしまう自分がいます。反省です。今こうやって細かく思い出してみると、「大変だった」という言葉ではまったく言い表せないほどいかに悲惨な状況だったかが分かります。

私は当時15歳でまだまだ子供だったので大部分を大人たちに守ってもらっていました。大人たちは本当に大変だったと思います。なので子供だった私の経験から「被災したときはこうすればいい、ああすればいい」といったアドバイスは正直できません。でも、大人になって防災士という資格を取った今、地震が起こった後より起こる前の震災に対する意識の持ち方がいかに重要か、ということを強く感じています。

「震災対策」と聞くとなんだか堅苦しいし、自分とは関係ないし・・・と思いがちです。
じゃあ、こう言えばいかがでしょうか?
「自分のため、愛する家族のため、仲間のために防げることがあるならば、今から備えておこう」

何も大それたことをする必要はないのです。
たとえば「もし今、震災が起こったらどう行動する?」といったヴァーチャルトレーニングをしてみたり、家族が学校や会社などばらばらの場所にいる場合の集合場所を決めておくのもいいと思います。

挙げ出すときりがありませんが、ほんのちょっと防災に対する意識を持つだけで、かけがえのない命を救う事ができるはず。私はそう信じています。

以下、参考になるHPがあるのでチェックしてみてください。
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/athome/outside_earthquake.html

私も取得した資格「防災士」についてはこちらから。
http://www.bousaishi.net/

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