新しいipodのCMソングにFeistの「1・2・3・4」が起用されている。そう、このブログ内でも7月頃ピックアップし、Tommyの個人的07年上半期ベストソングにも選ばれた、あのナンバーであるひらめき電球まだほとんど知られていないような曲をタイアップし、時代の一歩先を行っているという印象があるアップル社なだけに、今回は正直「え?いまごろこの曲?とっくに注目してますよ..」と拍子抜けしてしまった。ま、お気に入りソングだからいいのだけど。

そんなトミーが次に注目しているのは、ポスト・リリーアレンとの呼び声も高いUKの新人SSW、

音譜Kate Nashアップ
kate

デビューシングル「Foundation」がUKチャートを席巻し、急遽予定を5週間繰り上げてリリースされたアルバム『Made Of Bricks』で見事全英初登場1位を獲得した大型新人!!

Myspaceでのブレイクを経て、本国では早くから次のリリーアレンと話題騒然ドンッしかしリリー本人はというと

「ケイトをポスト・リリーアレンなんて言わないでビックリマーク彼女は才能のあるソングライターだし、彼女の音楽は私のとは似ても似つかないわパンチ!」と珍しく低姿勢なコメント。元気一杯の毒舌少女リリー芸術学校出身のインテリ派ケイトは確かに「似ても似つかない」かもしれないが、あえて共通点を挙げるとするならば、音と楽しく戯れる無邪気さとメロディ&リズムが一体どこに転がっていくか予測不可能な危険な雰囲気、だろうか。

そんなKate Nashのアルバム『Made Of Bricks』はいきなりオープニングナンバー「Play」から「他とは違う」独自性を魅せ付けてくれる。勢いのあるドラムとギターのみのシンプルな進行にのせて意味深に響くのは彼女のウィスパーボイス。ちょっぴりラウンジ系を思わせる作りだ。しかしこのナンバーは1分かそこらですぐに次の曲へバトンタッチしていく・・・。「私の世界へようこそ音譜」と余裕で語りかけてくるようなアペタイザー(前菜)=序曲だったということかビックリマークわずか1分という時間ですでに完全にケイト・ワールドへ引き込まれ、私を待っていた次なる音の料理はデビューシングル「Foundation」キスマークピアノの軽快なリズムから入るこの曲、とにかく最高にクールキュートキャンディー・ポップ、それでいて・・・切ない・・・。出たビックリマークTommyが曲選びの最大のポイントとしているキーワード「切ない」!!とってもかわゆい曲なのに、ノスタルジックな切なさを感じる。やばいですあせるあせる

ちょっぴりブルージーな「Dickhead」は自身のハミングをベースに、まるで語りかけてくるように歌われる渋いナンバー。のほほん♪とした牧歌的なサウンドが特徴の「We Get On」やVanessa Carltonを彷彿とさせるピアノの旋律に心洗われる「Mouthwash」のような一般受けしやすい所謂「ポップ」な楽曲もあり。そして、今回Tommyが彼女に興味を持ったきっかけの曲が→「Mariella」。というのも、この曲には「ピアノ・ラップ」という別名が付けられていたからである。「ピアノ・ラップ」・・・はてなマークはてなマークうーむ、なんだか新しい響き・・・グッド!ドラムとピアノのみで音の厚みは薄く、しかし奏で方は重~く始まるこのナンバー、途中からはしかし突如軽やかなリズムを展開、そしてサビでは手拍子とコーラスが入り、そのまま畳み掛けるように加速していく・・・彼女のハスキーな声が楽器と化し、転がっていくピアノの旋律に「負けるもんか!」とラップしていく。声が楽器の音と一体化・・・それは、このブログでも過去にご紹介したロシア出身のSSW、Regina Spektorを思い出させる。その声は力強く、まるで意識せずとも口から言葉がひっきりなしに飛び出してくるよう。そう、このサウンドこそ、前述した「メロディとリズムがどこへ行くのか予測不可能な危険な雰囲気」をはらんでいるのであるドクロメラメラ

プロデューサーにBloc PartyFutureheadsを手がけたポール・エプワースを招くあたりのセンスの良さも手伝って、このアルバムは非常に現代的で芸術的に仕上がっている。

「ピアノ・ラップ」に興味を持った方、コレは一聴の価値ありあり!!ぜひともCheck itクラッカー

また2ヵ月後ぐらいにipodのCMに起用されるかも!?

アップルさん、いかがっすかにひひ!?