龍馬と夢紀行 -5ページ目

遅めの夏休み

昨年、家内が予期せぬ病を患いました。

春に手術を行い、半年間の経過観察を経て寛解に至りました。

 

退院してからゆっくりと温泉にでも行こうかと、

家内と話し合い希望する温泉地を尋ねると、

まだ行ったことがない「城崎温泉」との要望が寄せられました。

 

城崎温泉は平安時代以前から知られる長い歴史を持つ温泉場で、

私も以前から行ってみたかった温泉の一つでした。

 

愛知県北西部の自宅から兵庫県豊岡市の城崎温泉までおよそ300km。

家内が退院してから他の温泉地での宿泊はしていましたが、

城崎温泉まではなかなかタイミングが合わず出かけられずにいました。

 

でも、交わした約束だけは守らねばならぬと、

私にしては珍しいほどの殊勝な心がけのもと、

ようやく今週の金曜日に城崎温泉への段取りを整えました。

 

おこがましい話ですが、どうせ300km車を走らせるのなら冬の味覚を。

9月1日解禁日となる紅蟹の会席料理プランで、

甲羅焼き・蟹刺し・蟹釜飯、蟹天ぷらなどなど紅蟹づくし。

これを餌に300km先までの運転を頑張ることになります。

 

生憎、先週から名神高速が集中工事に入りましたので、

米原から北陸道、舞鶴若狭道を経由して城崎温泉に向かうことになりそう。

 

そちらのルートは敦賀、小浜、舞鶴、天橋立など、

ちょっと立ち寄れる歴史館や博物館も其処彼処に点在していますので、

これから各地をチェックして気ままな車旅を画策中。

 

まだ消化しきれていない夏休みを利用して出かけますが、

少し寄り道しながら福知山で仕事上の挨拶などもしてくるつもり。

 

そして来月には恒例の山梨の石和温泉も控えています。

「幕末マトリックス」

これまで幕末系の「幕末人物関係図」「新選組人物関係図」、

そして戦国系の「関ヶ原合戦対立構造図」など、

人間関係などをモチーフにしたクリアファイルを商品化。

 

歴史商品というポジショニングに於いて、

これまでありそうでなかったアイテムゆえなのでしょうか、

思いの外、販売も順調に推移しています。

 

このような現状を鑑みて、流れに棹さすように次の一手を。

今度は、角度というか、切り口を少し変えてみようと思い立ち、

歴史事項をベースにより既視感に近づけられる工夫をしてみることに。

 

そうして色々と考えた挙句に、

「人物本位」から「出来事本位」へと思考変化させてみると、

フラットな人間模様から立体的なモノへと重層化されることが判明。

 

社会を動かした出来事は複雑な要素を孕んでいるからなのでしょう、

それを深掘りしていくと、これが結構、私自身の興味をもそそりました。

そうして商品化に向け一気にほぞを固めることに相成った次第です。

 

まずは、このコンセプトに合致しそうな幕末の出来事をピックアップ。

最終的に選択した幕末の出来事は、

「将軍継嗣問題」「戊午の密勅」「和宮降嫁勅許」「寺田屋事件」

「8月18日の政変」「池田屋事件」「薩長同盟」「大政奉還」の8項目。

 

例えば「将軍継嗣問題」であれば、

「幕府」「朝廷」「一橋派」「南紀派」という区分した要素をベースに、

絡み合う人々の役割や行動などを一目瞭然の眺めにするべく配置することに。

 

今回の商品名は「幕末マトリックス」と銘打ってみました、

 

今週に入り、デザイン第一案が出来上がってきました。

これから徐々にブラッシュアップして商品化に向かいます。

秋からの新講座

今朝の中日新聞に中日文化センターの案内が入っていましたので、

ペラペラと頁を捲っていくと10月から始まる6カ月講座の紹介があり、

いみじくも弊社の監修者お二人が並んで掲載されていました。

まずは幕末の監修者から。

霊山歴史館学術アドバイザー・木村幸比古氏の10月からの講座は、

「幕末維新 この事件で何が変わったか」というテーマで、

事件や事変ごとに幕府の政策が方向転換されていることを解明。

 

具体的なカリキュラムは、

第1回「桜田門外で井伊大老暗殺」
第2回「攘夷の嵐、生麦事件」
第3回「芹沢鴨暗殺」
第4回「天誅に犠牲 佐久間象山」
第5回「龍馬暗殺の謎」
第6回「兵学校の大村暗殺」

 

桜田門外の変は、大老が暗殺されるという未曾有の出来事で、

幕府の権威が大いに揺らいだ大事件でもありましたが、

個人的には薩摩藩とイギリスが親密関係の嚆矢となった生麦事件も興味津々。

 

生麦事件を世論は「攘夷の快挙」と大喝采し、攘夷派も意気軒昂に。

イギリス側は薩摩藩の悪質な攘夷行動と見なしたが、

薩摩はイギリス人の無礼を主張し、やがて薩英戦争に突入。

 

その戦争後の講和談判で緊密な関係となり、

イギリスから得た武器などが倒幕運動に大きな影響を与えました。

 

そして、戦国の監修者である歴史家で小和田泰経氏の講座は、

春からの講座に引き続き「正保城絵図」を読み解く内容で、

日本城郭協会理事らしい講座を展開されます。

 

「正保城絵図」というものは、

江戸時代初期に幕府が城持ち大名に命じて作成させた城絵図のことで、

城内の建造物、石垣の高さ、堀の幅や水深など記す歴史的資料。

江戸時代には江戸城内で保管、現在は国立公文書館に収納されていて、

「正保城絵図」は国の重要文化財に指定されています。

 

具体的なカリキュラムは、

第1回「下総・古河城」

第1回「下総・関宿城」

第1回「上野・沼田城」

第1回「下野・烏山城、常陸・笠間城」

第1回「常陸・水戸城」

第1回「相模・小田原城」

 

弊社の監修者の中日文化センター栄での秋からの講座案内でした。

変わりゆく街角

1ヶ月ほど前になるでしょうか、

名古屋の繁華街・栄地区の「栄町(えいちょう)ビル」が解体され、

ビルをすっぽりと覆っていた壁面が取っ払われました。

元々、ここは「栄町ビル」と「国際ホテル」が隣接したビルで、

両建物ともに跡形もなくなり更地と化したことになりますが、

繁華街にあってこれだけの敷地があらわになると一帯の風景が一変、

さすがに違和感が半端ではありません。

 

「国際ホテル」は、広告代理店時代の打ち合わせ場所として使用したり、

「栄町ビル」には地方のテレビ局・新聞社のブランチが入っていて、

さらには同級生や知人が勤めている会社なども入居していたことで、

親近感がある繁華街のビルという印象がありました。

 

当初の計画では名古屋中心部の幹線道路である広小路を挟んで、

向かい側の商業ビルと空中回廊で繋ぐというような計画もありました。

解体されたビルと商業ビルは同じ会社の所有ということもあったのでしょう。

 

しかしながらその後、

空中回廊に関しては計画倒れのような雰囲気が無きにしも非ず。

そして今では新ビル計画そのものが頓挫し、

更地となったところが駐車場になるという話も聞こえてくる有様。

 

たまたまこの斜め向かいの地点もビル解体後に駐車場になるなど、

栄地区の様子見の空間が徐々に多くなってきているように感じます。

 

これまで名古屋駅前の方がスクラップアンドビルドで活発でしたが、

どうやら栄地区は名古屋駅前と比べると、

スクラップアンドストップといった様相を呈してきているよう。

 

景気の動向もあるのでしょうが、

いずれにせよこうして徐々に栄地区も様変わりしてきています。

第4四半期に突入

7月から弊社の第4四半期に突入しました。

9月の決算月に向かってのラストスパートとなります。

 

この2ヶ月は前年対比で昨年を上回る売上数字となりましたが、

それ以前は4ヶ月連続で前年割れという現実に直面していました。

これで今期は前年対比でとんとんといった現況。

なかなか波に乗れずに最終の四半期を迎えたわけです。

 

前年実績から数字の積上げができなかったは、

やはり大河ドラマとの関係性が要因の一つ。

 

こう書くと〝大河ドラマ頼み〟と解釈されて嫌なのですが、

関係性がある昨年の家康から、全く関わることがない今年の紫式部。

 

全体的な売上構成比からすれば、

大河ドラマ関連の売上は決して大きな数字ではありませんが、

それでも特需のようなプラスαの上積みできること、

この点があるかないかはで雲泥の差があることだけは事実。

そして、売上的に〝白馬の騎士〟のような存在になることも。

 

さらに、このところ今まで以上に気になるのは天候。

大型連休や休日が〝雨天〟により売上が伸び悩むことがありましたが、

〝猛暑〟ということが売上に対する影響も考慮せねばなりません。

 

特に今年は日本各地で連日〝猛暑日〟となったことで、

これが今月8月の数字にどのような影響が出るかが少し気がかり。

ただでさえ2月と8月は商売が低迷する「ニッパチの法則」があり、

とくに飲食店やサービス業にとっては厳しい時期だけに心配は尽きません。

 

そんなことを考慮しながら、

何とか前年実績並で今期末の9月を締め括れれば御の字。

果たして結果はどうなるか、今期の最終スパートとなりました。