この記事は「子供/保護者」×「オンラインコミュニケーション」 Advent Calendar 2016 - Adventarの3日目の投稿です。
 

最近仕事で高校生たちと接することが増えてきました。そのきっかけが早稲田塾さんとコラボしたシリコンバレーITプログラム。

 

シリコンバレーITプログラム

http://www.wasedajuku.com/curriculum/jukuiku/ITcamp/

 

これまで2014年夏、2016年初春の2回担当させていただきました。コンセプトはプログラム名にもあるようにシリコンバレーで活躍できるような、これからのITを支える人材育成を目指した内容です。詳細は早稲田塾さんのブログをご覧ください。

 

 

とくに2回目となる2016年初春の回では、インテリジェントネット代表・WebSig24/7代表の和田さん、GMOペパボ代表の佐藤さん、さくらインターネット代表の田中さん、GMOインターネットシニアデザイナーの稲守さんをスピーカーゲストに迎え、毎回「日本のインターネット」をテーマにお話いただきました。

 

また3月には青森県弘前市に学生たちと訪問し、日本の東京以外の現状を自分の目で観て肌で感じることを目的としたフィールドワークを実施しました。ITプログラムと言いながらも、りんご農家の皆さんのご協力のもと、りんごの剪定を体験するなど、一見、ITとはまったくかけ離れた体験もしてもらいました。

 

 

 

 

そこでふと僕がすごいなーと思ったこと。それは、30代・40代のおっさんたちが、中学生・高校生とリアルな場をきっかけにオンラインで手軽につながれたこと。しかも継続した関係性が築けているのです。

 

ネット時代ならあたりまえ、とも言えます。それでも、自分の中学生・高校生時代と比べたら、こんな気軽に大人たちとつながることがなかったな、と思ったわけです。

 

余談ですが、学生の1人がそのことを題材に英語プレゼンテーション大会に出場し、優勝しました(こういうプレゼンができること、さらにその様子がインターネットを通じていつでも視聴できることも、まさに現代のネット社会ならではだと思います)。

 

 

さて、何を言いたかったかというと、ネットの普及、オンラインコミュニケーションが浸透すればするほど、こういった世代を超えたつながりがさらに増えると、僕は想像しています。

 

そうなるとまず注目されるのが「子どもたちのネットの使い方」です。実際、そういったテーマは多くのメディアで取り上げられたり、また、学校や自治体、もちろん親御さんたちも意識し、いろいろな対策を考えていると思います。

 

そのとき、子どもたちにルールを教えてあげることも大事ですが、僕は、今、改めて大人たちが、自分たちの子ども時代とまったく違う世界観がインターネットの中にあることを知るべきじゃないかと思っています。

 

とくに30、40と年を取れば取るほど、学習する機会は減っていく場合が多いです。人によっては「もう勉強なんてしたくないよ」って思うかもしれません(僕も試験勉強はもうしたくないですw)。結果、新しい価値観や新しい世界観に抵抗がある人もいるでしょう。

 

そして、ネットをはじめとした技術はこれからも進化するでしょうし、それを使う人の体験や環境も合わせて日々刻々と変化していきます。その変化に対し、大人もきちんと向き合って、ときに、改めて学ぶことを積極的に行うこと、それもまた、これからのオンラインコミュニケーションを有用なものにするために必要なことじゃないかな、と思います。

(付け加えると、今の30代中盤以上の多くはインターネットの前後の社会を自分自身で体験している世代でもあるわけで、その違いを考えなければいけないな、とも)。

 

僕自身、このシリコンバレーITプログラムにかかわらせてもらったことで、中学生・高校生たちの生の顔を観ることができ、いろいろと勉強できました。そして、今もまだ何人かとはオンラインを通じて、情報交換しています。僕はこれは本当にすばらしい状況だと思っていて、それを実現してくれたのが「インターネット」という技術だと感じています。

 

とは言え、先ほども書いたようにインターネットはまだまだ進化中で、使う人たちも手探りな面があるでしょう。その使い方・活用方法に正解があるものではありません。だからこそ、「子どもを指導する」だけではなく、「大人も学ぶ」意識を持ち、大人・子どもにかかわらず、どうすればより良いネット社会になるか、そして健全に、誰もが肩肘張らずにオンラインコミュニケーションを実現できるよう取り組みたいですね。

 

明日はkudo0828さんのお話です。お楽しみに。

 

「子供/保護者」×「オンラインコミュニケーション」 Advent Calendar 2016
http://www.adventar.org/calendars/1606