3回目となるワールド・ベースボール・クラシック,WBCが3月2日に開幕しました。

2013ワールド・ベースボール・クラシック
http://www.worldbaseballclassic.jp/

過去2回,王・原監督のもと,イチローを中心としたチームで2連覇!!

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-WBCカップ

今回は監督選考から難航し,また,MLB組が一人も参加できないといった状況の中,
昨年11月にキューバと練習試合,そして,2月末~3月頭にかけて練習&実践による
チーム結成を経て,3連覇を目指した戦いが始まりました。

本日,今回の台風の目であるオランダを16-4というコールドで下し,
3大会連続となるベスト4進出!!!

さすが,侍ジャパン!

■日本,アメリカ,キューバの他,ドミニカ,ベネズエラなどの中米が本命か
本戦に参加したのは以下の16ヵ国。

POOL A
日本,キューバ,中国,ブラジル

POOL B
台湾,オランダ,韓国,オーストラリア

POOL C
ベネズエラ,プエルトリコ,ドミニカ共和国,スペイン

POOL D
アメリカ,メキシコ,イタリア,カナダ

過去2回の実績,これまでの内容から,侍ジャパン以外に,
アメリカ,キューバ,そして,ドミニカやベネズエラといったところが優勝候補でした。
また,前回大会熾烈な争いを繰り広げたおとなり韓国も。

実際はどういう展開になるのか,ここまでの展開を振り返ってみようと思います。

■1次ラウンド@福岡
侍ジャパンは開幕前の練習試合から,かなりの貧打に悩まされ,大丈夫かなーという気持ちの中,初戦ブラジルとの対戦。結果は5-3で勝ちましたが,いきなりの苦戦。
とくにマー君がぴりっとしない中,打線も井端のタイムリーで追いつくまでは本当にドキドキしました。

2戦目中国は5-2,こちらは点差以上に実力の差を感じられたので安心して観ていられました。
そして,3戦目に行く前に他の結果から,日本,キューバが2次ラウンド進出が決定。実際のところ,1次ラウンドは余裕かなーと思ってたんですが,ブラジルの予想以上の善戦で盛り上がりましたね。

3戦目のキューバに関しては,3-6で完敗。これが狙ったのかどうかはわからないですが,ピッチングに関してはあえて直球勝負を挑んでいたみたいだし,実際,マー君も点を取られた後のスライダー中心のピッチングは抑えられていたので,まあ,なんとかなりそうな気がしました。

・他のプールの様子――韓国,ベネズエラがまさかの敗退,オランダ,イタリアの欧州勢の躍進
その他,1次ラウンドの他のプールでは,Bで韓国がまさかの敗退。初戦オランダに完敗したのが響きましたね。一方で,そのオランダの予想以上の戦力,また,台湾が王建民,日本の陽岱鋼を中心としたチーム作りで堅実な試合をしていたように思います。

C,Dは3月10日時点でまだ争っていますが,Cではドミニカとプエルトリコが勝ち抜け,優勝候補の一角ベネズエラが敗退という番狂わせが。
Dはダークホースイタリアが勝ち抜け,あと1枠をアメリカとカナダで争うという,こちらも番狂わせ的な展開に。

1次ラウンドの試合を通じて言えるのは,これまで強豪国と言われていたところ以外の,オランダ,イタリア,ブラジルなど,野球後進国と言われていた国の躍進ですねー。
こういう感じでワールドワイドで野球が盛り上がったらいいな,と思います。
それと,WBCはナショナルチームに入る条件が少々緩いこともあり,いろいろな選手がいろいろな国の所属になったり,また,NPB所属の選手が各国に散らばっているのは,日本の野球ファン的に嬉しいところ。

■白熱した2次ラウンド@東京
そして,本日,ベスト4進出を決めた2次ラウンドについて。

今回,GAME1とGAME2を東京ドームで観てきました。

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過去2回も,日本の試合を観に行っているんですが,日本代表の試合をこの眼で観られるというのは野球ファンとして本当にたまりません!
ということで,侍ジャパンの試合の前に,最初に観たオランダvsキューバの試合から。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-キューバ-オランダ

結果は,オランダ6-2キューバで,オランダの完勝。試合展開も先制,中押し,ダメ押しという点の取り方,投手陣も安定していて,これは本当に手強いと思いました。

■人生最高の試合を観た!
そして,いよいよ,侍ジャパンの試合。死の組POOL Bを1位で勝ち抜いてきた台湾です。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-台湾

台湾に関しては,ちょうど1年前に開催された東日本大震災復興支援マッチも観ていたのですが,その時は9-2で侍ジャパンの圧勝,メンバーもマー君や内海,中田と今と同じだったので,あのぐらいのレベルであればまあ勝てるかな……という思いだったのですが…。

まずは国歌斉唱,始球式。

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侍ジャパンの先発はブラジル戦ビシっと締めた能見,台湾はオーストラリア相手に6回零封と復調の兆しを見せる王建民。

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展開としては,1,2回は能見がピシャリと抑え,王建民はヒットを打たれながらも要所を締めるという内容で。正直,これなら点を取れるだろうとたかをくくっていたのですが,結局王建民には6安打で零封に抑えられてしまい。
一方,能見,摂津が1点ずつ取られ,7回終わって0-2の劣勢。

このままではまずい!という中,6,7回を投げたマー君が完璧なピッチング。ようやく調子が出てきたかなと思わせる内容で流れが戻ってきた後,8回表にようやく打ち始め。
井端のヒットから3連打,阿部のタイムリー,その後,坂本のタイムリーで同点に追いつき,これで侍ジャパンの流れがきただろう!と思ってみたら。その裏,マー君があっさり勝ち越しを打たれちゃいました。この時は正直負けたかと思いました。

ところが!!

9回2アウトから鳥谷がフォアボールで出塁,井端の初球でまさかの盗塁。これ,大きかったなー。そして,もうご存知の井端の起死回生の同点打!!
この時は本当に球場が揺れました。超最高です!!

その裏,牧田が出てランナーを出すものの,送りバントをダイビングキャッチでアウトにするなど,流れを台湾に持っていかせないピッチング。

そして,ついに延長に。

阿部の代わりに入った相川のヒット,糸井のフォアボールの後,坂本送りバント,松田代走となってからの中田。今回の中田はあまり良い結果が出ていなかったと思うんですが,この時はドームの雰囲気も最高潮に高まり,その雰囲気に後押しされてのスイング,あと一歩でホームランとなる犠牲フライでした。

この試合,初の侍ジャパンのリード,否が応でも盛り上がりまくり。観戦中,周囲のみんなとハイタッチ!!!

最終回は3大会連続出場の杉内。ランナーを出しながらも,最後はゲッツーで試合終了。まさに手に汗握る,白熱した,そして,侍ジャパン勝利という最高の結果でした。

阿部ではないですが「最高です!!!」を連呼しまくった夜でした。

シビレた!!

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■祝!ベスト4進出!
そして,今日は,ダークホースオランダとの試合。始まる前はかなり危険かなと思いつつ,いざ蓋を開けてみたら,侍ジャパン,6本のホームラン攻勢で16-4,7回コールド。

今日の試合は鳥谷の先頭打者アーチ,そして,マエケンのキレキレのピッチングに尽きるなー。マエケン,アメリカの決勝ラウンドでも期待してる。

それと,打撃陣もようやくエンジンがかかってきていて,今回のラッキーボーイの井端以外にも,糸井,稲葉,阿部,坂本あたりにきちんとヒットが出るようになってきたのは大きい。この勢いのまま目指せV3!!

いやー,でも,本当に一昨日の台湾戦の観戦,そして,今日のオランダの試合と,野球ファンをやっていて良かったです :-)

ガンバレ!侍ジャパン!!!

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’09 WORLD BASEBALL CLASSIC TM 日本代表 V2への軌跡