前回の『読書の秋2012(その1)』に続いて,2012年後半に読んだ本(11月23日まで)を紹介します。

まずは2012年7月~11月に読んだリスト。

感じる科学
がれきの中で本当にあったこと~わが子と語る東日本大震災
ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50
三国志男
優しい会社
コミュニティデザインの仕事
とらわれない言葉 アンディ・ウォーホル
フューチャーセンターをつくろう
世界遺産に行こう
井沢元彦の学校では教えてくれない日本史の授業
世界を変えるデザイン
遺体
ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡

前半の16冊に比べて,今回の13冊はコミュニティとか歴史・史実に関するものが多いですね。逆にエンタメっぽいものはほとんどなく。

そんな中からいくつかをご紹介します。



感じる科学


これは書店で見かけてジャケ買いした本。この,さくら剛さんという方の文体,個人的にはちょっと苦手なんですが(スミマセン),モノの考え方,説明の仕方・伝え方をちょっと違った角度で紹介している点ががすごく良かったです。
それと,あとがきに書いてある「なんだかわからないけど知的好奇心が刺激される事実,それを多くの人に知ってもらいたい」というフレーズは,素晴らしいなと思いました。



三国志男


先ほどと同じくさくら剛氏の書籍。
帯に書いてあった「あった!!あったぞ!!!王平の墓だっ!!」の一言に釣られて買った本です。マーケティングバンザイw
それはさておき,そこそこの三国志ファンなら「おっ!」と思う人物が取り上げられていたり,また,中国での扱いがいろいろと見られて楽しめる本です。こういう本を読むと,自分でも行きたくなっちゃいます。
ちなみに,王平の墓は成都から電車で5時間の南充という街からバスで30分,さらに山を登ってようやく着くそうです。



優しい会社


前の2冊とはうって変わって。
先日の日記でも紹介したWebSig1日学校2012のコンセプトでもある「温故知新」に通ずる内容が書いてある本です。WebSig24/7代表の和田さんに紹介してもらって読みました。WebSigのことはもちろん,自分自身の今の働き方,この先の仕事や行き方などについて考えるときの,1つの基準になることが書かれていると思います。
70年サイクル説という考え方における日本の経済,それについてこれからもじっくり考え,当事者の一人として行動したいと思います。



とらわれない言葉 アンディ・ウォーホル


アメリカのポップアーティスト,いや,ポップスターのAndy Warholの名言をまとめた本です。

誰もが15分間なら有名人になれる,いずれそんな時代が来るだろう。

これは有名な言葉ですが,さらに,

「誰もが15分間なら有名人になれる,いずれそんな時代が来るだろう」
僕は60年台に総予言したけど,それはすでに現実になった。
僕はもう,この言葉には飽き飽きしているんだ。
もう二度と言わない。
これからはこう言う。
「誰もが15分間以内に有名人になれる.そんな時代が来るだろう」


というメッセージや

時が経てば変わる,なんて言う人がいるけど,
本当は,自分自身でかえなくちゃいけないんだ。


など,Andyならではの,シンプルかつ深いメッセージがたくさん載っています。
個人的にはAndyファンで,PittsburghのThe Andy Warhol MuseumやNYCの各種美術館,Andyが過ごしたと言われている場所にもちょこちょこ言っていて,その風景を思い出しながら読んで楽しめた本でした。



世界を変えるデザイン


デザインというテーマを,世界という目線で捉えた書籍です。もともと,世界を変えるデザイン展という展示会によってスタートしたプロジェクトとのこと。

僕たちにとっては当たり前の商品やサービスに,世界の90%の人々はほとんど縁がないという中で,そこで起こりうる問題をデザインの力でどうやって解決するか,具体的なプロジェクトとともに紹介しています。

広義の意味でのデザインという言葉には,「課題を解決する」という意味が含まれていると思いますが,まさに,それを地球,自分たちの世界で実現しているものを実例として紹介し,改めてものづくりの本質とは何か?を投げかけている本です。



ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡


先ほどのWarhol本はWarhol自身のメッセージをまとめたものですが,こちらは,Warholという人物について,識者が時系列にまとめている本です。本人そのものだけではなく,その当時の時代背景や同時期に活躍した人物など,広い視点でまとめてあるので,より一層,Andy Warhol,そしてアメリカの20世紀美術について学ぶことができました。



さて,今年も残すところあと1ヵ月あまり。今読んでいる本を含めてあと2~3冊ぐらい読めるかな。来年もいっぱい本を読みたいと思いますが,おそらく来年は電子版で読む機会が一気に増えるんだろうなーと,新たな読書体験にわくわくしています :-)

Kindle Paperwhite/Amazon.co.jp