危機感をあおる意図ではないですが、「正しく怖がる」ために確認したい項目。
・海水を注入して、蒸発した蒸気(=水)を抜いている。ということは、食塩の結晶が析出し、蓄積しているだろう。
どのくらいの量がどこに析出しているのか?物質収支は把握しているか?
析出した結晶が配管を詰まらせることはないのか?また、熱伝導を悪化させている恐れはないのか?
・海水が原因で、腐食や予期しない反応が起きることはないか?
一般に海水は真水よりも腐食性が強い上、今回はかなりの高温になっている。
・圧力計の値が380キロパスカル前後で安定している、と。
この圧力計が正しい値を示しているのであれば、容器の設計耐圧に比べて大丈夫だろう。
ただ、この圧力が正しい値を示しているかが確認されているか?
圧力計のタイプ(測定原理)が分からないが、食塩の結晶析出が圧力計の指示に影響していないか心配。
(一般に、あまりに指示が一定になっていたら、何らかの不具合が生じていることが多い。)
・・・この程度のことは、現地のプロフェッショナルたちが十分考えて進めていると信じますが、とにかく科学的に信頼に足る情報が少ないです。
一般人全員にわからなくても、ある程度の技術的知識のある人がわかるような説明がどこかでされていれば、第三者の立場から「ただしく怖がるように」情報を二次的に流すことができ、これはどの他の一般の人にとっても価値のあることと思うのですが。
会社に来て、他のエンジニアたちとも議論しましたが、やはりよく理解できないことが多いです。
東電・政府等々から、「大体こんな感じだけど、あなたたちはよくわからないでしょう。大丈夫、落ち着け」との発表だけでは、本当に大丈夫であったとしても、何か隠しているのではないかとの疑惑がつきまとい続けます。