危険! 福島第一原発 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の3号炉が危険な状態に!


3/13 16:17の記事

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=a9ycnUCqgF3Y

 3月13日(ブルームバーグ):東京電力 福島第一原子力発電所 3号機でMOX燃料が再び露出した。注水で同11時半に水面下となったが、午後零時30分にMOX燃料が再び露出したため、ホウ酸水を注入した後、海水を注入し水位の上昇を図っている。午後3時15分現在、露出が続いている。同社広報の角田直紀氏が確認した。露出が続いた場合、炉心融解を起こす可能性もある。

  MOX燃料はプルサーマルで使用する燃料。使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを酸化物の形で混合させて作る。

 枝野幸男 官房長官は午後の記者会見で、福島第1原発3号機に関連し、「海水を注入した場合、将来の復旧は著しく困難」と述べた。



えええっ???

3号炉はプルサーマル発電だったんだ!


プルサーマル発電には、週刊金曜日でも反対運動がたびたび取り上げられていた。

例えば、九州電力玄海原子力発電所に対する反対の記事 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=368


福島第一原発について調べてみたら、2010年9月の記事にあった。

http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201009180206.html

 福島第一原発3号機(福島県大熊町)のプルサーマル発電で、東京電力は18日午前、原子炉を起動させた。当初、17日夜に原子炉起動を予定していたが、非常時に炉内に水を送る装置の作動準備が整わないことを示すランプが点灯したままだったため、調整して動かした。

 東電によると、起動から3時間後の午後1時20分、核分裂が連続する臨界に達した。試運転を経て10月26日に営業運転に移る予定。プルサーマル発電は国内3基目で、東電では初めて。


以下、Wikipediaの要約ですが、http://ja.wikipedia.org/wiki/MOX%E7%87%83%E6%96%99


 MOX燃料は、使用済み核燃料からプルトニウムを再処理により取り出し、他の原料と混ぜたもの。本来、問題を起こして停止中の「もんじゅ」のような高速増殖炉に使用するものだが、うまく設計することで、通常の原子力発電所の原子炉でも使うことができる、と。これをプルサーマル利用と呼ぶ。

 

 運転中の問題点として、


  • ウラン中にプルトニウムを混ぜることにより、燃料の融点が下がる。これにより燃料が溶けやすくなる。
  • 熱伝導度等が、通常のウラン燃料よりも低下する。これにより燃料温度が高くなりやすくなる。
  • ガスの放出が多いため、燃料棒内の圧力が高くなる。

  • が挙げられている。


    したがって、1号炉の場合より3号炉の場合の方が、事態はかなり深刻。


    しかも、運転経験の短い方法なので、ただでさえ何が起きるのかわからない状況をさらに対応困難にしている。



    「将来の復旧は困難」などと考えている場合ではない!

    一刻も早く安全に核反応を停止できるよう、迅速に(ただし慎重に)対応すべきだ。


    とにかく、何とか無事に終息することだけを、ひたすら願っています。


    最初の頃に書いたように、個人的には原子力発電容認派ですが、3号炉が何とか安全に停止できたとしても、全国のプルサーマル発電は停止に向かうかもしれませんね。