高木三兄弟~高木豊の子育て~ と、暁星サッカー | ヴェルディな日々

高木三兄弟~高木豊の子育て~ と、暁星サッカー

パパ高木豊談  ~サッカー小僧より~


まずパパから見た三兄弟。

長男(俊幸)は宇宙人。何を考えているかわからないところがある。得点力抜群。ボールを持ったら離さない。

次男(善朗)は兄弟の中で一番サッカーを知っている。チームプレーができる。

三男(大輔)は兄弟の中で一番足が速い。飯も一番食う。


俊幸が宇宙人…(笑)

自分は大輔は数回かしか見たこと無いのですが、遠くから見ると一瞬のシルエットがなんか俊幸に似てるなーと思うけど近くで見ると顔は善朗に似ていたり、結局両方に似ているのか…。三男が一番お父さんの顔に似ている気がする。


俊幸

善朗


大輔


・上の子たちが年子で、家にいると元気が有り余って大変、だから家に帰ってきたらぐっすり眠れるようにと近所のチームに入れたのがサッカーを始めたきっかけ」

野球の道に進んで欲しいという気持ちは?

「なかったです。小さい子にとって野球は難しい。サッカーは年齢に関係なく楽しさを味わえる」


「盗塁王を取った父親の息子ですから脚に関しては相当なプレッシャーを感じていたみたいで。やっぱり速くなければいけないと…。徒競走などでは実際1位が当たり前だったんですが小4くらいのころ長男と次男が揃って負けた。あのときはさすがにボクもショックだった」


「例えばFWをやってて点がとれなかったら子供は言い訳をするんですよ。『マークが2人ついてたから』…とか、原因が自らにあることを絶対認めないんですね。だから言い訳するようなレベルなら辞めろ。マークが2人付こうが3人付こうがお前の方が巧かったら何かできるはずだろと、いって言い訳はさせない。それでもポロっと言ってきたら「じゃあ下手なんだね」と言ってやる。


「マークがついてたから…」とか家でお父さんに言い訳している俊幸や善朗を想像するとなんだかちょっと微笑ましい。。



大輔が全日本少年サッカーで優勝したときも実は優勝候補のキャプテンということで相当プレッシャーを感じていた。シュートを外し続けたときがあり、途中シュートを打てなくなっていた。だから監督の目を盗んで「打って打って打ちまくるくらいじゃないとダメだ」といってやった。


監督の目を盗んで(笑)

でも打って打って打ちまくったおかげであの大会9試合で13得点だよ大輔。



勉強はするなといっている

中途半端にするくらいならするな。勉強する時間があるならその時間をサッカーに費やせと、

そうすると子供たちは「宿題がある」と…。

「宿題は先生との約束だから、約束を破るのはいけないから約束してくるな言っている。「ボクは宿題なんか出来ませんそうはっきり伝えて来いと。いくつものことを中途半端にかじるよりこれと決めたことに賭けるべきだ。


長男はマイペース、彼はユースより高校サッカーのほうが良かったのかも。マイペースでサッカーに対しても個人主義。あるとき長男が次男に「あそこにスペースがあるんだから走りながらもらえばいいじゃないか」と指摘されると「でもおれはここでもらいたいんだ」なんて答える。社会人として成長するためには実力主義のユースより高校サッカーでいろいろなことを学んだほうが良かったのかもしれないな。


だそうです。

いいお父さんの元で育っているのだな…。


宿題なんかできません!と先生に宣言させる親も中々凄いな…さすが豊…。

それくらいの気持ちでサッカーに賭けるというのはある意味では良いことだと思う。まさにサッカーだけに集中する生活。それをそのまま後押しできる親も凄い。

ただ多勉強はしておかないと潰しが利かないとは思う。

因みに俊幸や善朗や大輔がボクは宿題なんか出来ません!と言ったら言われた先生はどんな反応するんだろう…w


自分は高校年代において全く違った環境のサッカー、両極端のチームを両方応援している。ヴェルディユース暁星。自分が応援している暁星サッカー部は去年の選手権開幕戦、選手達が国立のロッカールームで試合前に参考書を開いていたという、文武両道の学校です。(因みにこれはどちらがどうという優劣をつけているわけでははないですよ。自分はこの両方のチームを応援してるので…、プロの下部組織のユースにおいてはサッカーだけという環境でいいと思ってます。そして自分は高体連、高校サッカーにおいては文武両道の学校だからこそ暁星を応援しています。)

暁星中学では大会にいっても空き時間で数学のプリントが配られて解いたり、遠征で宿舎について一番先にすることは勉強場所の確保。食堂は何時まで勉強に使えるか。5時半起床で2時まで勉強している選手もいるという。宿題などをちゃんとやってこない生徒は勿論練習には参加させてもらえない。

荒木監督曰く「勉強が出来ない子が多い年はサッカーも弱い。上位50位までが学校に貼りだされ、サッカー部も10人以上は入っている。1、2人しか入ってない年はサッカーも弱い。勉強が出来ない子は遊んだ後の切り替えも出来ないのでいつまでも遊びの余韻に浸っている。辛い時どれだけ頑張れるかが大事。サッカーにおいて暁星は身体能力や技術の面では他の学校に比べてまだまだだけど、この「切り替え」と「集中力」で成績を残している」とおっしゃってます。

林監督もいつも「サッカーも勉強も一流であれ」とおっしゃってますね。今は無いと思いますが昔は林監督も成績の悪い子は試合に出さないと普通に言ってました。


暁星からプロになる選手は少ないけど、勉強もサッカーと同じくらい、それ以上に頑張り、そしてサッカーも頑張る。言葉で言うほど簡単ではなく、それを両立している彼らはほんとに素晴らしいと思う。そういう学校が、選手を集めて強くなってきた学校を倒して選手権に出場するということの意義。自分が暁星を応援し続ける理由のひとつでもあります。



暁星は卒業後医学部へ進み、お医者さんになる人も多く、年代別代表のドクターには暁星出身のドクターも多い。


自分はこれからもこの両端な2チーム、ヴェルディユース暁星を応援していきます。

2兎を追っても両方を得る。