ヨジジュクガーです。
しばらくぶりですが、今日もまた、珠玉の四字熟語を紹介したいと思います。
【今日の四字熟語】
意味深長(いみしんちょう)
意味: 言葉などの内容が奥深いこと。発言や行動の奥に表面上の意味とは別の含みがある様子。
「え、だって手ブラで来いっていうから・・・」
「意味深長」は、朱熹の『論語集注(シッチュウ)』の序説の言葉です。
程子曰く、自分は17,8才から論語を読んだ。
当時既に文義は分かっているつもりであった。
しかし、論語を読むこと、いよいよ久しくなって、
意味深長と覚った。
現代社会では「意味深」と略されたりもします。
しかし、現代の「意味深(長)」は「意味不(明)」と紙一重です。
「愛ってさ、二次方程式だよね・・・」
実際には大した意味はなくても、謎めいた表現を「深い!」と思ってしまうのです。
うかつに真意を聞くと、「だって難しいだろ」と浅い答えがかえってきたりします。
謎は謎のままがよいのかもしれません。
本当に「意味深」な言葉の中では、私は「鶏肋」という言葉が好きです。
出典は「三国志演義」で、曹操が語った言葉として伝えられます。
西暦215年、曹操軍が、漢中の張魯を攻め滅ぼし、征西将軍に夏侯淵を任命しました。
しかし、曹操軍の漢中支配は進まず、劉備軍と漢中の領有で争うことになりました。
曹操軍は大敗し、夏侯淵は劉備軍の黄忠に切られてしまいました。
それを知った曹操は、自ら大軍を率いて漢中に駆けつけましたが、劉備軍は強く、戦況は憂慮すべき状態にありました。
そんなある日、曹操の食事に、鶏の肋骨の入った料理が出ました。
それを見た曹操はさかんに「鶏肋」と独り言の様につぶやきました。
夏侯惇は「鶏肋」を命令だと思い、軍に伝えましたが、誰も意味が分かりません。
すると、ただ一人、知将の楊修だけが、おもむろに撤退準備を始めました。
夏侯惇が理由を尋ねると、楊修は答えました。
「鶏の肋骨の肉は、美味いので捨てるには惜しいが、食べられる部分は少ない。今の不利な戦況から、撤退するおつもりなのであろう。」
そこで、夏侯惇も撤退準備を始めたところ、曹操から理由を尋ねられたので、楊修の話をしました。
楊修は、普段から曹操の考えを見透かす行動を取り、才はあるが鼻持ちならない人物でした。
また、曹操の三男の曹植を曹操の跡取りにするべく運動していたため、口実があれば楊修を除こうと考えていたのでした。
そこで、撤退準備を始め、陣中を騒がせた罪で、楊修は首を打たれてしまったのでした。
深いです。
そして、ケンタッキーを食べたくなってしまいました・・・。
【今日のおすすめ】