WBC一色の野球だが、ひっそりと進んでいるオープン戦には注目している。
ライオンズ相手の二戦だったが、不安は残ったままであった。
一つは先発投手陣の仕上がり度、もうひとつは外国人打者の低空飛行である。
藤井、先発した緒戦、前回の失敗の反省から、今回はスタートから全力で勝負球を投げると言う転換を語っていた。
確かに少しは改善が出来ており、制球もまずまずの強い球が行っていた。
先発として5回79球は感心できないが、4安打・2四球・7K・2失点はひとまず一歩前進は出来たように思う。
東浜は依然不振な投球内容から脱出出来ない。
球にキレがないのだろうか、多くが真芯で捉えられる強い打球が目立つ。
空振りが取れないので4回2/3で76球もそうだが、6安打・3失点である。
溢れる頭数の先発投手で、現状に限ってではあるが、安心出来そうなのは、大関と石川だけで、この藤井、東浜をはじめ、板東、有原、ガンケルと未完成である。
このシリーズではむしろ武田と大津が目立っている。
大津をどう使うかははっきりしていないが、この所をみると先発であっても5,6回なら十分QSは果たすような気がする。
武田は全くあてに出来ない投手なので個人的には期待はしていないが、今日の仕上がりなら監督も、次回は先発で5回くらい試したくなるのではないか。
打線はようやく柳田に一発が出たが、まだ好調な感じは受けない。
本人は今はいろいろ試している段階、心配ないと語っているので信用するしかないが、WBCでの大谷などを見ている影響でもあり、まだまだである。
ただ近藤が好調であり、帰ってくればかなりプラスになりそうだ。
現状で好調を維持しているのは栗原だけだ。
キャンプ当初期待した外国人打者三人が急降下しているのも、やはりチームの得点が思うようにいっていない原因だろう。
意外なのはアストゥディーヨ、なんとオープン戦15打数ノーヒットという姿、遂にB組に落とされてしまった。
一番安定した成績を残すと期待していただけに、なぜ?と感じるがミートが狂ってきており、当初に比べてやたらとポップフライが目立つようになった。
三冠王村上でさえ今のような想像もつかない姿になってしまうのだから、プロの世界でも一挙に下降するのがよく分かる。三森だってここに嵌ってしまっている。
まだ20日弱あるので、投手陣、打者陣とも、まだまだ動きはありそうである。