奇妙 | HEROES ROOM

奇妙

夢を見た。

夢なんて大概滅茶苦茶な内容だけど、今回なかなか濃いやつなので書き留めておきたい。

まず、俺はなぜか野球場にいて、ノックを受けていた。俺は外野。
手にはグローブではなく、軍手をはめていた。

しかも、親指のとこになぜかどうしても人差し指が入っちゃってうまくはまらない。
しかし、コーチは容赦なくライナーを打ち込んでくる。鬼だ。

ちなみに、夢の中で変なことが起こっても、大体は夢を見ている最中は気にならないもの。
起きて初めて「軍手おかしいだろ」とか思うものだ。
が、今回は夢の中でも終始おかしさにガンガン気付いた。

「なんで軍手なの…」とか、「そもそもなんで俺がノック受けんの…」とか。

そして
「なんでノックしてんの三枝師匠なの…」
と。
そう、俺に鬼のノックを打ち続けるのは三枝師匠であった。
「おい!体の正面で受けるんだよ!」「ちゃんとボール見ろ!だめだろそれじゃ!」とか言ってた。
謎の標準語………と思った。

そのあと場面がなぜかビジネスホテルのフロント前に変わり、三枝師匠が俺に説教をしていた。
「あれじゃだめだ!」としきりに言う。
「だめだ、そもそもパッと見でだめだろうあれは!」と言うので、俺は「あ、軍手ですか?」と言った。

そしたら三枝師匠は「?」みたいな顔をして「違うよお前!ライブの話だろ!」
と言った。驚愕だった。
いきなりライブのダメ出しなの…そもそもなぜ三枝師匠が…とか思ってたら、三枝師匠が
「あれ完全にパンチパーマだろ!なあ、あれ完全にパンチパーマだろ!」
と言い出した。俺は
「いえ、リーゼントです」
と言うのだが、三枝師匠は
「…?いやいや!完全にパンチパーマだろ!」
としか言わない。

俺もそこは「そうですね」と言うわけにもいかない。
リーゼントだ、いや完全にパンチパーマだ、という不毛な言い争いが続いた挙げ句、三枝師匠は
「もうええわ!!」
と叫んでエレベーターに乗って去った。そこは関西弁なんですか。と思った。

で、場面が切り替わり、自分の部屋のあるフロアへ。

そこにはマサヨシ師匠がいた。
そして俺たちはなぜかライブで使う機材を搬出していた。マサヨシ師匠が
「気にしなくていいんじゃない?まあ、パンチパーマじゃないからね、どう見ても。」
と、極めて冷静な励ましをしてくれた。

そして俺はここで最も不思議な現象に遭遇した。
今でも不思議だ。

「あ、俺の曲出来たから聴いて」
と、マサヨシ師匠がiPodから伸びたイヤホンを差し出してきた。
ヒーローズの新曲ネタか?と思い、聴くと


マサヨシ師匠が歌っていた。


曲調はムード歌謡。
そして何より不思議なのは、そのメロディーも歌詞も初めて聴くものだったこと。
夢ってさ、こう、記憶の再生のようなものじゃないのか?

特に印象に残っているフレーズは、
「全ての~私に~関わる他人よ~」
というフレーズだ。

今度の名古屋の移動車でみんなに聴かせよう。
なんか怖ぇぇ。