徳本一善オフィシャルブログ「-ICHIZEN-」by Ameba -6ページ目

リスペクト

皆さんは覚えているでしょうか?

バンクーバーオリンピックスノーボードハーフパイプ代表国母選手のことを。

その時にもこのブログで3部にわたって書きました。

今回ソチオリンピックでなんと15歳と19歳の選手が銀メダル銅メダルをとってみせました。

そのコーチをつとめていたのが国母選手だそうです。あのときの騒動から見事に開花させてみせました。

あれだけの非難を浴びた選手がコーチになり、立派に選手を送り出し、結果的にメダリストにまで仕立て上げました。

この二人の選手は国母選手の事を兄のようにしたい、最も尊敬できる人だと言っています。

私はあまり気に入らないのですが、手のひらを返したかのように彼を絶賛するマスコミや世間に今更彼の良さが分かったのかよって・・思っています。

今も彼はあの出来事で心を入れかえ成長したみたいな書かれ方をしていますが、私は彼は何も変わってないと思います。

彼のスタイル、彼の姿勢はあの時のままです。唯一彼が変わったと思うのは、世間というすぐにどっちにもなる巨大な世論を理解したという事だけだと思います。

そして私が国母選手を今でもリスペクトする理由は、

「彼はブレない」

バンクーバーの時、彼の言った言葉は「別にオリンピックなんかでなくたって良い。スノーボードで俺よりうまいやつが出てきて、俺がこいつすげーって思えるやつが出ればいつだって変わってやる。そんなすごいボーダーがでないならまた俺が出るだけ」みたいなことを言っていたのを今でも覚えています。

そして彼はアディダスのプロモーションビデオのなかで、「スノーボードのことだけをやってきたやつだって思われたい、変なメディアにでてかね稼ぐんじゃなくて、シンプルにスノーボードやってそのまま消えていきたいですね」とコメントしています。

まじでかっこいいです。

もちろんあのときの彼の服装はTPOができていなくて、常識的に正して謝罪しなければいけなかったのかもしれない。

でも、みんなと同じ事するやつが英雄なんかになれねーと思う。

みんなと違う事して、どでかい圧力や反対勢力に耐えて、自分貫いていききったやつだけが強烈なリスペクトを生むんだなーって。

優等生でヒーローになる選手も立派だと思うけど、明らかに俺は国母選手のような、自由奔放の中にシンプルに自分を貫いて生きたいと強く思う出来事だった。

最近いつも自分の思いがブレそうになる私には、彼の今回の話は自分に活を入れる動機になりました。

自分もいろいろ頑張ります!