明日は「メリクリ」、そしてすぐに「あけおめ」「ことよろ」ですね | 行列のできないブログ( 本当は、行列の途切れないブログ )

行列のできないブログ( 本当は、行列の途切れないブログ )

2011年9月に「家庭菜園ブログ」としてスタートしましたが、いつのまにか道を踏み外してブレまくり、野菜作りとは何の関係もないことばかり書くようになりました。なお、このブログには農薬と化学肥料は使用しておりませんので、安心してお読みください。

 

 今日の朝、何気なく久しぶりにアメーバ「マイページ」の「アクセス解析」にある「記事別アクセス」のページを開いてみたら、今の時期ならではの、私にとっては少し面白い現象が起きていた。

 アクセス記事ランキングの2位と3位に、クリスマス・ソングについて書いた過去記事がランクインしていた。

 

 

 

 

 2位に入っている「ナマハゲが町にやってくる」(2017年12月31日投稿)という記事は、『サンタが町にやってくる』の英語歌詞と、私の訳詞を紹介した1本である。

 3位の「ワン・ホース・オープン・スレイ」(2018年12月26日投稿)では、『ジングル・ベル』の英語歌詞と、やはり私なりの訳詞を披露している。

 どちらの記事もいわゆる季節ネタであり、おそらくいろいろな人がこの2つの歌の英語歌詞や和訳などをネット上で検索している結果として、このような状況になっているのだろうと思う。

 

 

 おなじみの『ジングル・ベル』は、実は歌詞が4番まであるけっこう長い歌で、私としてはネット上にある誰かの訳詞をコピペして記事に貼り付け、お手軽に済ませたかったが、この歌の和訳を検索してトップに表示された5つほどのサイトに眼を通してみたところ、どの訳詞も誤訳や珍訳だらけの、実に嘆かわしいものだった。

 

 

 ウィキペディア日本版の「ジングル・ベル」のページには、この歌の意味を解説している部分もあったが、これもデタラメな内容だった。

 以上のようなことは、ネット上には嘘や誤りが満ちあふれているという事実を示すひとつの例に過ぎないが、ともあれ、私は仕方なく、というより正しい訳詞をネット上に公開しておきたいというボランティア精神に駆られ、けっこうマジで『ジングル・ベル』の原詞全文の日本語訳に取り組み、そしてそれを記事で紹介した。

 

 

 この私の訳詞は、現在ネット上で見ることができるもっとも正しい『ジングル・ベル』の和訳である。

 ホントかよ? と思われる方もおられるだろうが、これは自惚れや思い上がりではなく、単なる私の自負である。

 このブログの、少なくとも英語に関する記事については、私はいい加減なことは書かないように細心の注意を払っている。

 ホントだよ。

 

 

 そして、そのような心がけは、決して無駄にはならない。

 私はこのブログで過去に「英語のジョークはお好き?」というシリーズ記事を不定期で投稿しており、2017年1月16日にシリーズ第6弾の記事までを書いたが、その1年前の2016年2月に、それまで書いていた「英語のジョークはお好き?第3弾」までが、ほとんどそのままの内容で、英会話学習者向けの書籍に採用された。

 以下がその本、「外国人を笑わせろ!・ジョークで覚える爆笑英会話・第3版」の写真である。

 

 

 

 

 表紙の一番下に、「意味のわかりにくい英文ジョークを読み解くヒントを満載した巻末付録30ページを追加!」と書いてある。

 この30ページが、私のブログから転載された部分である。

 初版(第1版)が出たのは今から23年も前の1996年の3月だが、絶版にならずに少しずつ売れ続けて、2016年に私のブログ記事の何本かが付け加えられて第3版が出版されたわけである。

 

 

 もしも将来、第4版が出ることになれば、「英語のジョークはお好き?」の第4弾・第5弾・第6弾も、ジョークを解説している部分の文章がそのまま巻末付録として追加収録される予定になっている。

 第7弾やそれ以降の記事については、今のところ書く予定はない。

 ちなみに、この本の著者は、他ならぬ私であり、最終ページにある著者紹介の欄では、23年前の写真がそのまま使われている。

 まあ、23年経ってすっかり老け込んでいる私の写真に差し替えるべき必要や理由はないのだが。

 

 

 

 

 この本は私にとっての初めての書籍だが、昔も今も私は英語の学者や研究者ではないし、英語を教える立場にいる人間でもない。

 ましてやプロの物書きでもない。

 24年前、私は九州北部にある小都市で実家の家業を手伝っているただの田舎者だった。

 同じ町に住んでいたアメリカ人の友人が、何かの話の流れで、私に英会話の参考書を書いてみたらどうかと勧めた。

 

 

 私は、それは面白そうだなと思い、すっかりその気になって、どうせなら風変わりな本にしてみたいと考えて書いたのが、この一冊である。

 キリスト教の牧師であるその友人が持っていた5冊の英語のジョーク集を借り、ジョークをモチーフにした英会話学習書の原稿を、おもに夜の時間を使って1ケ月ほどで書き上げた。

 書き上げたものの、それをどこにどのように売り込めばいいのか、よくわからなかった。

 

 

 いきなり講談社や集英社などの超有名どころを狙うのも厚かまし過ぎる気がしたので、新聞にけっこう大きめの書籍広告を打っていたデータハウスという東京の中堅の出版社に、郵便で原稿を送った。

 そのわずか1週間後にデータハウスから電話があり、私の原稿を出版しましょうと言ってくれた。

 文章もまったく手を加える必要はないとのことだった。

 

 

 この電話は、それまでの私の人生で3番目か4番目に嬉しい出来事だった。

 その後もデータハウスから何度か連絡があって、初版第1刷は1万部を刷り、印税は10パーセントであることを教えられた。

 本の定価は1,000円の予定なので、第1刷が出た3ケ月後に、私には100万円が銀行振り込みで支払われるとのことだった。

 そしてその通りになったが、税金か何かが差し引かれて、実際に私が受け取ったのは94万円ほどだった。

 

 

 以上が、この本が出ることになったいきさつだが、自慢話をしたくてこんなことを書いたのではない。

 自慢したいのなら、私はこの本の第3版が出た2016年2月の時点で、そのことをブログに書いただろう。

 その後も自分の書籍について何も書くつもりはなかったが、今日は話の流れでついつい書いてしまった次第である。

 ともあれ、どこの馬の骨ともわからない無名の田舎者でも、東京の出版社から本が出ることがある、ということである。