こんにちは!
ここ数日で花も目も花粉で辛い思いをしております。
ですが、いつもより酷くない。まだまだこれから酷くなるのか、このまま軽く終わるのか?
花粉症に効くお茶と言われているものに「べにふうき茶」というものがあります。
毎年この時期に飲んでいるのですが、これがもしかして功を奏しているのかな?
今日は、寿町にある古民家「柿ノ木ノ下」さんで行われた「知って得するお茶体験-お茶の魅力を頭と体で感じましょう-」というセミナーに参加してきました。
お茶について教えてくださるのは”心向樹”の川口さん。
川口さんは国内唯一の品種茶専門店を開いておられ、品種茶の小売り、小売店、企業向け卸売りのみならず、お茶の木の植え替えコンサルティングや品種茶ネットワークの運営など、お茶のプロフェッショナルです。
お茶についての簡単な説明の後に、まず3種類のお茶を順番に頂き、産地と品種を予想します。
とはいえ、配られた茶ートにはこれだけでもかなりの種類の名前があります。
これはほんの一握りで、実際お茶の品種は100種類以上あるそうです。日ごろあまりお茶を飲む機会がない私は、香りも味も全然違う!ということはわかるのですが、それがどこに当てはまるかと言われたらかなり難しかったです。
実際に答えを聞くと、なんと3種類とも全部「やぶきた茶」!ですが、産地と蒸し方が違うため、色も香りも味も全然違うんだとか。
この「やぶきた茶」は生産量が全国でダントツ1位で約73パーセントを占めています。
ですが、暑い所が苦手だそうで生産量も減るのだそうです。
お茶の鮮やかな緑色は、採った茶葉を蒸す時間で変わるそうです。蒸す時間が短いと「浅蒸し」長いと「深蒸し」とよぶそうで、近年は緑色が特徴的な深蒸しが主流ですが、これは歴史が浅いらしく、戦前では浅蒸しが一般的だったそうですよ。
そして、関西のお茶は今、浅蒸しが主流だそうです。
こちらはお茶菓子ですが、このきれいなピンク色は「サンルージュ」という品種のお茶にレモン汁を加えることで出来る色だそうです。
名前は「サンルージュ」ですが、れっきとした日本の品種なんだそうですよ。
次に、実際に自分たちでお茶を淹れる体験をしました。
まずポットのお湯を湯呑に8分目くらいまで入れて器を温め、次に湯冷ましの器にこのお湯を移します。急須には一人1杯分、約2グラムの茶葉を入れ、湯冷ましの器から急須にお湯を移します。お湯は軟水を使うこと!硬水ではうまくお茶が出ないそうです。
ですが、日本のお水は殆ど軟水なので、水道水で大丈夫とのこと。
この湯呑から湯冷ましの器、急須にお湯を移し入れることでお湯の温度がだいたい80度くらいになります。この移し替えの回数でお茶に合うお湯の温度に調節していきます。
(ほうじ茶、茎茶などは温度は関係ないそうです。)
急須にお湯を入れた後、お茶によって浸出時間が違いますが、お湯の中で茶葉が開ききる前に淹れる事がポイント。浅蒸しだとだいたい30秒くらい、深蒸しだと1分くらい待ちます。
急須は回さずに置きっぱなしにします。
1→2→3→4→4→3→2→1というように、湯呑の手前から奥に均等に少しずつお茶を注ぎ、奥から手前に戻りながら注ぎます。
急須のお茶は最後の一滴残らず完全に淹れきります。これが重要。
注がれる最後のお茶にうま味が凝縮されているので、残らず注ぐことと、最後の一滴が急須に残ってしまうことで雑味や苦みが二煎目のお茶に出てしまうそうです。
自分たちで淹れた飲み比べのお茶は埼玉県産「さやまかおり」と「ゆめわかば」という深蒸し茶と、静岡県産「はるみどり」という浅蒸し茶、そして沖縄県産の「印雑131」というお茶をいただきました。
沖縄の印雑131というお茶は、中華料理や油を使った料理に合うのだそう。
今回色んな品種のお茶を味わうことが出来ましたが、個性があるものは生産量が圧倒的に少ないため、普通お店で売られているお茶はだいたいブレンドされているお茶だそうです。
なので、今回は貴重な体験をすることが出来ました。
自分でお茶を淹れるときには緊張しましたが、とても楽しくあっという間の2時間でした。
楽しかったです♪
お店に行けば、もっといろんな種類のお茶と巡り合えるかもしれませんね。
国内唯一の品種茶専門店さんの詳しい情報はこちらから→心向樹