空の安全にかかわる問題で、二つの闘いが熱い。
一つは、日本航空によるパイロット・客室乗務員の不当解雇の撤回を求める裁判。
もう一つは、スペインイベリアl航空の労働者のストライキ。
いずれも、経営陣の重大な失敗によって収益の悪化などが起こっていることを棚上げにし、もっぱら労働者にしわ寄せをするという仕打ちに抗議の声をあげている点で共通している。
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スペイン 航空労働者がス 賃下げ・大量解雇に反対
【パリ=浅田信幸】スペイン・イベリア航空の労働者は18日、賃下げと大量解雇という経営者側の方針に反対し、5日間のストライキに突入しました。労組側は2月から3月にかけて3度の5日間ストを計画しています。
現地からの報道によると、2万1000人の労働者の大半がストに参加。首都マドリードのバラハス空港では、空港内外での行進を皮切りにストは始まり、空港ターミナルの一部を占拠し、気勢を上げました。
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2・20付赤旗新聞には日本航空のこの裁判のパイロット原告の法廷での陳述が紹介されている。
5面に掲載の「日航裁判ーパイロット原告飯田祐三さん陳述(上)信頼崩れ安全基盤弱まる」だ。
稲盛和夫会長(当時)が「日本航空の社員は御巣鷹山がトラウマになっている」といい、加藤慎管財人代理は「京セラのように1兆円の内部留保ができてから安全を語れ」と言っていた驚くべきエピソードが紹介されている。
そのくせ、「リゾート開発に代表される放漫経営や空港乱造などの航空行政の問題など『真の破たん原因の究明と責任の明確化』」という労働者側の主張をまったく顧みられなかったという。
管財人代理として選任された人たちの中に旧経営陣や旧・中枢スタッフ含まれ、あろうことか、今回の解雇にも1枚かんでいるという。
日本航空やスペイン・イベリア航空の労働者の皆さんの闘いに心からの連帯を!