公開羞恥プレイ
クリスマスには誰にどんなシチュエーションで告られたい?
○総悟の場合○
「今日、暇ですかィ?」
帰りのHRも終わり、帰り支度をしていると 前の席の総悟が聞いてきた。
「どうだろねえ。」
本当は暇だが、曖昧な答えをしておく。
「そうですか、じゃあいいですぜィ。」
「えぇ、何?気になるよ!」
教えてくださいぃ、お願いしますぅ と頼んでみたが、
「別になんでもありませんぜィ?」
と横を向いて答えてくれない。
こんなのが本当に気になる私は何度も頼んだが、
ずっと横を向いたままだ。
畜生!すっげぇ気になるよぉ。
こんなに押して駄目なら、引いてみたらどうだろう?
頭に浮かんだ考えを、やってみることにした。
よし、ここは一度引こう。
「そんなに言いたくないのならいいよ、帰るね。」
バックを持って立ち上がる。
うわぁ、ここで バイバイ なんて言われたらやっぱ帰らなきゃいけないよね。
モヤモヤした気持ちで帰るなんて、最悪じゃん。
やっぱやめといたほうが良かったかも・・・。
と後悔していると、総悟が口を開いた。
バイバイ?バイバイなのか?
しかし、
「そんなに教えて欲しいなら、教えてあげてもいいですぜィ?」
少し頬を赤らめながらそう言った。
ツ、ツンデレだとォォォ!ツンデレなんて、おま、メッチャ可愛いよぉ!
そんな感じで萌えながらも、
「まじで、教えて!」
萌えていることを出来るだけわからないように聞く。
総悟は頭をかいたり、下を向いたり、上を向いたり、
言いにくそうにしていた。
なんどかそう言った行為をした後 ふぅと小さなため息をすると、
「今日、クリスマスですね」
と言う。今日は12月25日で確かにクリスマスだ。
「でも、俺今日一人で暇なんでさァ だから、」
「今日、一緒に何処か行きませんかい?」
「・・・!」
な、なんて事だ。総悟に誘われるなんて。
予想もしていなかった。
嬉しすぎるぜ!という反面、
一人で寂しいのだとしても、なぜ私なんかを誘ってくれるんだろう。
という疑問がわいてくる。
風紀委員の人たちもいるのに。
「土方コノヤローとか、その他もむさい男ばっかと聖なる夜を過ごすより、
あんたと過ごした方が少しはマシかと思いましてね。」
少しは、なのね。そこは微妙に悲しかったが、
でも誘ってくれたのは嬉しかった。
「どうですか?俺と一緒に過ごしてくれますかィ?」
総悟は立ち上がり、私の方に手をさしのべながらそういった。
こんな感じで誘ってもらい、最後に綺麗なクリスマスツリーの下とかで
「好きでさァ」とストレートに告られたいです。
なんか、誘って貰うところで力を使い果たしちまいました。
次、銀さん行きます。