第二次世界大戦における日本の連合艦隊司令長官「山本五十六」
言ってみれば、日本の親玉が山本五十六です。

アメリカ軍はその山本五十六に関する通信傍受して、山本五十六の移動を把握して、ブーゲンビル上空で山本五十六を待ち伏せして、暗殺した。戦争なので、親玉を殺すことは理解できる。

アメリカ軍としては、山本五十六の行動を傍受したことは大手柄であり、即暗殺を決断したと思える。しかし、実際には即決断ではなく、思慮に思慮を重ねたようだ。

その理由が、

「山本五十六を暗殺したあとの後任が山本五十六よりも優秀だった場合、それはアメリカにとってリスク」

という考え方だったようだ。

当時からアメリカ軍は敵国の分析が進んでおり、組織構成の意思決定プロセスまで分析していた。

アメリカ軍の分析はざっくり言うと、「日本軍は年功序列であり、温情配置もあるので、役職上位者が優秀とは限らない」ということだった。

だからこそ、「後任が優秀だったらどうしよう」というところまで考えることができた。そして、事実、日本軍の役職上位者は優秀じゃない人間も多くいた。


この思考や分析力って、本当すごい。そこまで考えるのかーって思いました。

さらに続きます。

チェスター・ニミッツ(アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官)は、い号作戦での前線視察の予定を暗号解読で知ったとき「山本長官は、日本で最優秀の司令官である。どの海軍提督より頭一つ抜きん出ており、山本より優れた司令官が登場する恐れは無い」と判断して殺害計画を実行させた
 (wikipediaより)


ニミッツと言えば、空母ニミッツの名前の由来となった人物。
このニミッツの決断力も奥深いです。