<あらまし(公式サイトより)>
アリババはアラジン達に、かつての自分の話を始めた。スラム出身の自分が王子として王宮に引き取られた事。そしてカシムの裏切りによって王宮が襲われた過去…。それでもカシムを許し、人々を「霧の団」の力で救おうとするアリババ。そんな頑な姿を黄牙の村での記憶と重ねながら、アラジンはアリババに手を差し伸べる。「大丈夫だよ、僕も君と一緒に考えるから」。しかしアリババがその手を取ろうとした瞬間、カシムが現れるのだった。
<感想>
アリババの過去から今までの話の続きから。王の死の後漠然とダンジョンを目指す生活をする中でアラジンと出会ったアリババ、しかしダンジョンをクリアし新たな一歩を踏み出す前にけじめをつけるために帰ったバルバッドで、その無残なスラムの姿を目の当たりにしてしまいます。王が亡くなって自分がいなくなって荒れる街に責任を感じつつ、そこでカシムと再び出会うわけで。単に国を荒らしてるだけでなく本当に悪いのは国の方で、国に殺される前に自分たちの力で戦うしかない・もうこれしかやり方が分からないと言ってカシムが組織していた霧の団。話しててやっぱり家族で友達であると感じ、またバルバッドへの責任感もあってアリババは霧の団のリーダーとして入団することになったようです。
それに対し、黄牙での出来事を思い返しながら怒りにまかせて戦うと悲しいことが起こると忠告するアラジン。誰かがやらないと仕方ない・これしかやり方が見つからないし自分でもどうしていいかわからないと取り乱すアリババに対し、杖の一撃で落ち着かせるところはシリアスな場面ながら噴き出しました(笑)一緒に考えるからどうすればいいか考えようという言葉とその考えにアリババは応じようとしますが、そのもとにカシムたちがホテルごとのっとる形で乗り込んできます。
屋上に上がる一行のもとにシンドバッドたちが登場。マスルールもモルジアナに負けず劣らず、いやそれ以上の力を持ってるところを見せつけています。一方のシンドバッドはアリババと対決を吹っかけます。追いつめられたアリババ、自分とスラムの皆とは違いなどないといってアモンを出して果敢に挑もうとしますが、そこは七つのダンジョン攻略者であるシンドバッドの前にはなすすべなく一撃で倒れてしまいます。
勝てないケンカに周りを巻き込んだカシムにキツイ言葉を言いつつ、しかしここでそれでもお前たちが戦うなら自分を仲間にしろと言い放ったシンドバッドが意外すぎというか「えっ」という感じでした。確かに国の実情は酷いけどまさかそんな手に出るとは…アラジンはこの展開を予測してたのかな?視聴者同様ジャーファルも混乱してるようで、部下で正論を言ってるのになんか悪者になってるのが何か笑えたというかかわいそうな気も。しかしカシムにシンドバッドを侮辱されると我を忘れて殺意を向けてる姿にはビックリ。なんか普段は物腰柔らかくて半分シンドバッドをバカにしつつ、実は怖い一面というか並々ならぬ思いを持ってるんだなとこの時感じました。
シンドバッドにはバカ王に必死で戦うのに対して味方したくなったという理由のほかに、世界の異変(戦争が頻発して差別や貧困が拡大して混乱に満ちているという実情)をシンドリア王として憂いているからまずはバルバッドの内乱を収めたいという理由もあるようです。結局ジャーファルの殺意むき出しのシーンもあってアリババたちは渋々入団を認めることになります。そしてシンドバッドはアリババに自分とともに身分を明かした上でアブマドと直接対談することを提案。自分には重い責任があると感じてるアリババも時が来たと感じ決心します。しかし王宮に国民が大量に押しかけて見守る中、王宮にて語った言葉はアブマドには届かず…アリババはふざけるなといって取り乱します。さらにはその王宮に向かってジュダルが黒いルフを出しながら王宮へと直進。アラジンの予感の通り、何か嫌なことが次の回で起こりそうな予感です。
ということで結構シリアスな展開になってきましたがバルバッドのお話はまだまだ続きそう。原作をまったく読んでない中で見てますが結構、というかかなり面白いし見ごたえあると個人的には思ってるので見続けて行きます。