ミスは直せるか! | 東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大生の母親のブログです。
子供が東大に合格して分かったことは、「東大は、特別な子だけが行く学校でない。」ということです。ここでは我が家がたどった教育戦略をお話ししていきます。

●ミスは直せるか!

息子は、ミスの多い子供でした。

中学受験のため、小学校4年生から塾に通い始めて以来、ミスは、ずっとつきまとう問題でした。私にとって、息子のミスがなくならないことは、本当に心痛のタネでした。

よく模試の結果が返されてきた度に、「このミスがなかったら、XX点取れたのに。」と、いつも思い、一体どうしたらミスがなくなるのだろうとよく悩みました。

間違っているものを選びなさいと聞かれているのに、正しいものを選んだり、単位を指定されているのに見ていなかったり、半径と直径を間違えたり、単純な計算ミスをしたりといった、注意力散漫だと思われるようなミスばかりを連発するのです。

しかも、簡単な問題ほどミスが多く、試験後半の応用問題になると、ミスが少なくなるという状態でした。どうも、難しい問題になると、慎重になり、ミスが減るようなのです。

完全に、注意散漫です。

また、家ではできるのに、試験場では、ミスを連発することも、とても歯がゆく感じられました。

小学校4~5年生の頃は大目に見ていたのですが、いよいよ6年生になり、「こんなことをじゃ埒が明かない!」とお尻に火がつき、息子と一体、どういう場面で、どうしてミスが生まれるか、どうやったら直せるかをじっくりと話し合ってみました。

そして、名付けて「ミス撲滅大作戦」を決行することになりました。

いろいろ試みましたが、やって効果が出たと思えることが、いくつかありましたので、ご紹介します。

1) 指さし確認
よく地下鉄のホームで駅員さんがやっている安全点呼です。

問題を解くたびに「単位よ~し。」「正しいものよ~し。」といった確認をさせることにしました。もちろん、口に出して、そんなことをいったら不気味ですから、あくまでも心の中のジェスチャーです。

2) 解答を求められていることに線や丸を付ける
問題を読むたびに、何を解答として求められていることを確認して、線や丸をつけます。

例えば、「これらの選択肢のうち、間違っているものを答えよ。」という場合に、間違っているに丸を付けます。これをするだけで、あっていることを選ぶことがかなり少なくなります。

また、解答の単位などにも必ず丸を付けておきます。「時間」なのか「分」とか、「CM」なのか「M」といったようなことは、間違えやすいポイントです。

3) 計算は2度しない
計算は、見直しをするのは当然ですが、息子のような注意散漫タイプは、もう一度計算すると思うと、1回目がいい加減になります。そんな子は、結局見直しをしても、計算間違いは見つからないのです。

ですから、1回しか計算はしてはいけないと言うと、そんな子でも慎重になり、計算ミスが減ります。

4) 普段の問題を解く時にストップウォッチで図る
理系科目は、計算スピートを上げることで、試験時間に余裕が生まれます。普段からスピードを意識して問題を解くように努力しておくと、時間配分がうまくなります。

このストップウォッチは、東大受験の際もずっと愛用していました。

あと、もう1つとても重要なことがあります。

お子さんのミスは、普段から多いのか、試験になると多いのかをよく観察してください。

試験でだけミスを連発するのであれば、試験の緊張が原因となっています。息子も多分にそうでした。

たぶん、試験でミスをすると考えるだけで、私の怖い顔が浮かんで、緊張の結果、ミスを連発していたのでしょう。

母親が子供をリラックスさせて、心を疲れさせないことは私の経験からはとても重要なことです。

実際に、私が、ミスをさせないぞ、と焦れば焦るほど、ミスはなくならず、点数も伸びませんでした。子供も母親の期待に応えたいし、ミスもしたくないのです。

でも、幼いが故に、計算された行動はできないのです。

12歳の子供が、中学入試という試練に一生懸命立ち向うのが中学受験です。そして、それは自分が好んでした選択ではなく、親がさせた選択なのです。

子供は、お母さんの喜ぶ顔を見たいから勉強しているということを、いつも忘れずに、試験の結果に一喜一憂せず、いつも励まし、温かく包んであげてください。

そして、それが結果的にミスをなくす方向につながっていくのだと思いました。


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