とおぼえの自縄自縛日記

とおぼえの自縄自縛日記

京都を中心に活動する屈折/純文学/変拍子/ポストハードコアバンド とおぼえのweblog
Vocal:徳田♂、Electric Ukulele:東田、Key:徳田♀、Drums:浜口

LIVE
6/15京都LIVE&SALON夜想
7/27京都ソクラテス
9/15京都BlueEyes

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こんばんは、とおぼえ徳田です。

 

本日は615()LIVE&SALON夜想でとおぼえのライブをしましたので、そのレポート。

 

この日は半分とおぼえの企画のような日でございました。

 

大阪を中心に活動している松延慎吾さんという弾き語り師がいらっしゃるのですが、ハマーのお友達と言うこともあり、今まで何度もとおぼえを観に来てくれていたのであります。どうも、とおぼえを気に入ってくれたみたい。

ある日、ハマーを通じて「とおぼえと一緒にライブやりたいなあ」という松延さんの意向が私に伝えられました。嬉しいじゃありませんか。

彼からのラブコールを受け、夜想ブッキング担当の奥田さんに「松延さんととおぼえを同じ日に出してくれろ。残りの出演者には心当たりがないので、奥田さんの方で見繕ってくれろ。」と私はずうずうしいことをお願いしました。奥田さんは快く引き受けてくれたのですが、何と言うことでしょう。ふたを開けると残りの対バンはKPVAMPIRE!。豪華なのは良いのですが重量級過ぎて、とおぼえと松延さんを潰す八門遁甲の陣が完成しており、奥田さんからしっかりと反撃を食らった私でございました。可哀想なのは松延さん。ふわっとしたリップサービスをしたばっかりに、京都の妖怪バンドに囲まれてしまうことになり、全く何の罰ゲームか。私に関わると大体損をするという驚きの怪現象。

 

それにしても、最近、とおぼえのメンバー間の都合が合わなさすぎて、ライブ当日に1時間だけ練習をやる感じが続いております。淡々とわれわれが合わせていると、隣の部屋からウルフルズのコピーバンドの演奏が聞こえてくる。あの世と娑婆が同じ練習スタジオに溶け合っている。ウルフルズのコピーバンドで満足できるメンタリティの持ち主の方が幸せになれるだろう。何の因果で我々はこうなってしまったのでしょうか。もう引き返せない修羅の門を知らない間にくぐってしまった私たち。きっと、向こうの方であの世のマイルスデイヴィスが手招きしているのです。

 

リハーサルのために全員揃って夜想に到着。ハマーがやたらと眠そうです。聞けば朝の2時半まで麻雀をしていたので睡眠不足で意識が飛びそうとのこと。この日はとおぼえだけでなく松延さんのバックでもドラムスを叩くのに、半分寝てやがる。

 

「酒を早く飲まないと眠ってしまう・・・」とハマー。

 

彼も又異常体質。私は飲んだら寝てしまうんやけれども。

何とかリハーサルの間は素面でドラムスを叩いてくれましたが、夕食の時にはがっつくようにハマーは白ワインを2杯飲んでおりました。

「松延さんの出番まではこれぐらいにしよ。とおぼえの前にはハイボールを2杯ほど飲もう。」

 

もう勝手にしなはれ。

 

ただな、とおぼえはまあよいとしても、初めて夜想にでる松延さんのバックで叩く時ぐらい素面でいろよ、ハマー。松延さん、歌うときにゲップが出たらアカンからって、夕食にフライドポテトしか食べてはれへんやないか。せやのにおまえは大きなピザ一枚食べて、白ワインカポカポ飲んで、もう。自然児か。

 

ハマーの機嫌を損ねることを恐れて、そんなふうに心の中だけで突っ込んでいると、そろそろ夜想が開場です。我々も押っ取り刀で夜想に戻りました。

 

開演後、最初に出たのはKP。殺人的な出順。

 

よく考えると果てしなくえげつない面子のKP。全員歌えるのでコーラスがバチバチ決まる。

 

あきらさんのギターが秀逸。アンプに直でバンバンジャンプしながらバッキングからソロまで自由にこなしてはる。

降参。誠に格好良かったです。

 

2番手は松延慎吾さん。今回はベースとドラムスをバックのバンドセットです。

 

歌のメロディが非常にメロディアスで聞きやすい。長いキャリアを感じさせる優しい歌です。

バックの2人も流石の演奏。いい音鳴らしておりました。

弾き語り師ならではのキャッチーなステージ捌き、勉強になりました。今後ともよろしくお願いします。

 

3番手はとおぼえ。

今回の選曲はいつもより少し歌物に寄せてみたのですが如何でしたでしょうか。

 

全体的に今回は各メンバーの集中力が切れなかったように思う。いつもこうだと良いのですが。

 

歌物に寄せても最後はいつもどおり、どっかーんと終わる我々。大いなるマンネリです。

 

トリはVAMPIRE!

 

何か知りませんがえらい気迫の演奏でした。重鎮は大人しくしておいてもらわないと困るのですが。鬼の演奏でした。

 

最初、お客さんが少ないかと思ったのですが、いつの間にかそこそこ入ってくれていて、皆、VAMPIRE!に釘付け。流石の貫禄でした。

 

終演後、お客さんや共演者と交流する私。2月に神戸でやった時のお客さんがはるばる来てくださったり、山本新さんやレザニモヲの963さんのようなリスペクトしている音楽家が一緒に遊んでくれたり非常に楽しかったです。ずっと、飲んで喋って笑っていたら、気づけば午前3時半。ええ歳してすみません。皆様、私のトラッシュトークにおつきあいいただき誠にありがとうございました。

 

さて、7月のライブは京都ソクラテスでイルカホテルとの共催企画です。ドイツビールを皆で飲みまくる狂ったイベントですので、皆様、遊びに来てください。毎年、結構、好評なのですが今年も楽しいですよ。メタル、ハードコア、プログレ、ゴス等ジャンルの枠を飛び越えてビールの名の下に結集しましょう!

フードは大多福です。うどんは正義だ。完全食だ。

 

よろしくお願いしま~す!!

 

好評企画「ソクラテスで(7月だけど!)オクトーバーフェスト」!

7/27(土)@京都ソクラテス Open15:30 Start16:00前売¥2,000/当日¥2,500(drink¥500込) 出演:吐イタ唾ノムナ、裏町、イルカホテル、Flat Sucks、ロバQ(岡山)、sixteencoins(大阪)、とおぼえ、VICE

 

ご無沙汰しております。とおぼえ徳田♂です。

 

随分長いことこのブログを書けておらず、どの面下げてしゃしゃりでてきたのだろうか。ブログを書けていない間にライブ2本と弾き語り1本があった。それぞれ、印象深いエピソードもあった。でも、何も書けなかった。それが全てじゃないか。

 

今年度になって以来、非常に体調が悪い。具体的に言うとやはり仕事が重荷になっている。過重な仕事を与えられているというわけではなく、要は私の心の持ちようなのだと思う。過敏に新しい業務に拒否反応が出るのは病のせいか、年齢による劣化なのか。頭の中の堂々巡り。自己否定と逃避願望。出来れば全く何もしたくないという本音。40代も後半になってこのていたらくである。のうのうと生きてきてすみません、だ。

 

演奏活動だけはホイホイ出来るのが自分でも不思議。ある意味、ステージをナメとりゃせんか?と思うものの、スムーズに出来ることが最近滅茶苦茶少ないので気がついていない振りをしている。道化を演じるのはある意味救いになっているようだ。仮面を被り直すような感覚。ピエロのメイク。そういったものが、今の私には好ましく涙が出るほどありがたい。

 

しかし、個人練習やバンド新聞の作成等については悪影響が出てきている。特にバンド新聞のエッセイは最近全然書けていない。ネタ切れというより集中することが苦痛。

また、新たに書いた曲も手元にあるのだが、全然編曲に取りかかれない。

まあ、曲自体は沢山あるので慌ててはいないが、編曲というある意味作曲作業の中で一番面白い場面でこれなので、今後が心配だ。

 

酒を飲んでもほとんど盛り上がるという感覚はない。

飲めば飲むほど頭の奥がシーンとしてきて、身体全体が泥濘に沈んでいくような感じだ。騒いだり他人に絡んだりしないのだけが救い。まあ、そんなことをし出したら酒を止めると思うが。目の前のグラスを持ち上げるのが億劫なときもあるのだ。

 

色々、表現の場はあるが、少々、板の上での表現に集中させて欲しい。ライブ後はこんな私も珍しくはしゃぎがちなので、皆さん、ライブハウスでお話ししましょう。ではでは。

 

◎6月15日(土)@京都LIVE&SALON夜想
出演:VAMPIRE! / とおぼえ / 松延慎吾 / KP OPEN 18:30 / START 19:00¥1800 (+1drink ¥500)

酒を飲む暇はあってもブログを更新する暇はないというのか、と脳内の誰かに説教されてやっと重い腰を上げた私。脳の別の部分で「はい、そのとおりです。」とふてくされておる。

 

こんばんは、とおぼえ徳田♂です。

今回は211()のあなぞらのしばたけいじさん企画「『いかさま』と『さかしま』vol.1」にとおぼえが出演した時のことをレポートします。

 

私は若い頃から三ノ宮から元町のあたりが好きでよく遊びに行っておりましたが、今回の会場の一番星食堂は新開地にあります。私のキャラクター的には恐らく真芯を食うであろういなたい土地であることは容易に想像できますが、実は今回が初めての新開地訪問になります。神戸市営地下鉄にも初めて乗ることになるので、色々、ネットでグリグリ下調べをすればするほど、ええ感じの場所のようです。恐らく三ノ宮よりはこちらの方がオヤジ好みで向いているような気がしてきました。

 

そう思っているところに、しばたさんから連絡が。

案内をするので良かったら早めに神戸に出ておいで、との優しいお言葉&お心遣いで嬉しい。しかし、恐らく酒が飲みたくなるようなお店に連れて行ってもらえると思われ、ライブ前には飲まない私には却って過酷な試練になりかねない。何故飲まないかというと、酒を飲んでしまうと、歌詞は忘れるし、百回以上演奏した曲の構成は間違えるし、挙げ句の果てにはライブ中に怪我をしかねない。自分が駄目な酔っ払いなのはよくわかっているので、せっかくのお誘いをお断りしました。しばたさん、すみませんでした。めっちゃ残念でした。

 

しかし、やはり私の住む洛北から新開地に行くには結構な時間がかかる。その距離に緊張したのか家内も珍しくパンクチュアルな行動をしてくれた。自転車すら保有しない移動弱者の徳田夫妻ですが、そのおかげで全ての乗り換えが早め早めに行えました。三ノ宮でJRから神戸市営地下鉄に乗り換える際に案の定、家内が行方不明になりましたがそれぐらいのトラブルは我が家ではノーカウント。あのときのことに比べるとね、岩手の花〇空港で家〇が飛〇機を・・・・・・

これ以上書いたら怒られるのではっきり書きませんが、長く夫婦をやっていると諦念と解脱の境地に二人とも突入していくので、若い人々も結婚を経験してもいいと思いますよ。

 

無事、湊川公園駅にたどり着きました。会場の一番星食堂はミナエンタウンの2Fにあるということですが、ミナエンタウン自体がとても良い意味でヤバかった。

こんなスナックが密集していたり、

 

南海ホークスの応援をしているカレー屋があったりします。

 

たどり着いた一番星食堂の前の店もライブハウスみたいで、ベンチャーズの曲をやっているのが聞こえてくる。何か思った以上に昼から飲み出したい空気が蔓延していてたまらなかった。

 

到着後、程なくリハーサルが始まりました。ギターアンプが生まれて初めて見るスピーカー4発のJC-160だったり、ライドシンバルがジャズ向きの大きなものだったり、機材類が余り見ないものが多くて面白かったです。ベースアンプもアンペグの初めて見るアンプでしたが、キーボードを繋ぐと説明するとセッティングをPAさん自らしてくださいました。後、個人的にはヴォーカル用のモニターが足下でなく天井にあったのが歌いやすかったです。逆に家内はベースアンプとの距離が悪いのか苦戦。ヴォーカルの立ち位置からだと分離よく全ての楽器がよく聞こえたのですが。初めてのライブハウスでの初めてのリハーサル、やはり難物ですわ。その内家内も何も言わなくなったので、調整はできたものとしてリハーサル終了。

 

その後、あなぞら御一行と一緒に徳田夫妻は居酒屋に行きました。

しばたさんに案内してもらった丸萬というお店、これは凄かった。全ての料理が鬼のように安くて美味しい。家内と二人で、にぎり寿司の並、湯豆腐、だし巻きを食べましたが、量は十分で1,100円ほどしかしなかった。お店の雰囲気も私の大好きな昭和な感じで最高でした。ここでも私は酒を飲みませんでしたが、しばたさんとレザニモヲの963さんは私の前で美味しそうにお酒を飲まれる。それはそれは容赦なく飲まはる。途中で合流したnanairoのお二人もクッククック飲む。美味しい酒のつまみを前にしてプチ地獄を味わいましたが、またプライヴェートで訪れ痛飲することを決意しました。

ちなみにとおぼえのハマーと東田君は「洋食の赤ちゃん」に食事に行ったそうですが、こちらも満足げでした。新開地、良い街です。

 

食事をとった出演者が三々五々一番星食堂に戻ってきて、30分押しでイベントは始まりました。

 

最初に出たのはレザニモヲ。

 

彼らはしばたさんと昼から合流してずっと遊んで(飲んで)いたようで、そのせいか、初めは若干963さんがいつもよりしんどそう(?)に私には見えました。

しかし、次第に調子を取り戻し、プログレとパンクと近現代音楽の間を華麗に行ったり来たり。最終的にはいつもの元気なレザニモヲでした。小さなキーボードからドローンを鳴らすために鍵盤をテープで留めていたのがアナログの極みで面白かったです。案外、実戦の場では一番単純なやり方が向いていたりするので、アナログな力業は馬鹿にできないんだけどね。

 

次に出たのはあなぞら。レザニモヲの二人にギターヴォーカルのしばたけいじさんが加わります。

 

しばたさんの流麗なギターソロ!

ほんま、こういう人がおるから嫌やねん。酒飲んだらリラックスして、リハーサルよりはるかに演奏が良くなっている!!

私は飲むと左手の運指がグダグダになってしまうのですが、そんなそぶりも見せないしばたさん。指回る回る。

四人囃子の「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」とか無茶なカバーも余裕でこなす流石の演奏でした。

 

3番目に出たのが私たち、とおぼえです。

 

凄く中音が良かったです。少しヴォーカルの音量を下げてもらおうかなと思うほどでした。アウェイもなんのその、伸び伸びする私。

東田君も強烈なウクレレプレイを次々発射。ラストの「情熱のメリーゴーアラウンド」の終盤は、客席に飛び込んでハードロックなウクレレソロを弾きまくってはりました。

残念だったのはステージの構造の関係で、ドラムスのハマーの雄姿が画像にほとんど残っていなかったこと。何とかハマーも客席に飛び込めたりしたらええのになあ。

家内も初めて全曲を立って演奏しました。百均で買った滑り止めシートが滑るのでペダルを使うのに苛々したようですが。最後、ガムテープで床に貼ってやんの。

 

トリはnanairo

ドラムスとギターヴォーカルの2人組です。

 

まず、ギターの音色が多彩で、フォークから激しいロックへ、はたまたそれを超えてヘヴィーサイケへ、ギターの音色だけで様々な境地に観客を連れて行ってくれます。また、フィンガーピッキングが上手い!私のなんちゃってフィンガーピッキングとは全然違いますわ。当たり前か。俺と比べても褒め言葉にならんか。

ドラムスもとってもタイトなので、大きな音でも縦の線が揃ってアンサンブルが凄く聴きやすい。

また、対バンしたいと思いました。京都まで来てくれるかなあ。

ちなみにギターヴォーカルの小林さんはこのブログを楽しみに読んでくれているということでありがたかったです。その縁でエッセイ集もお買い上げいただきありがとうございました。ただ、余計なことだとは思いますが読む本を選ばないと阿呆になりますよ。中身のある本をいつか書きますので、そのときにはまた買ってください。

 

この日の人出はお客さんが多いとまでは中々言えない感じだったのですが、その割にはとおぼえの音源やTシャツや本が結構売れました。皆さま、ありがとうございました。

そんなに私たち格好良かったですか?

京都から来たのが珍しかっただけですか?

恐らく後者だとは思いますが、そこは余すところなくポジティヴに調子に乗っておきます。

 

ただ、やはり遠出ですので早く帰らなくてはならない。じっくり腰を据えて飲みたかったのですが、テキーラをショットで1杯とビール2本しか飲む暇しかなかったのがとても残念でした。同じ京都に戻るレザニモヲとも路線が違うので、夫婦で会話もなく淡々と帰ることに。何か楽しかった時間の後なので、実は寂しかったです。

 

やっとのことで一乗寺の自宅に着いたら午前0時過ぎ。

次の日休みを取っていた家内と違い、私は思いきり次の日の朝から仕事。なので、ハイボール一本だけというささやかな飲み直しをして、酔ったつもりで速攻寝ました。わびしー。

 

嗚呼、すまじきものはサラリーマン。哀れなりけりサラリーマン。明日もどこかでデビルマン。

 

3/30() @京都 LIVE&SALON夜想

出演:VAMPIRE / 山本 新 / とおぼえ / ヤバオカムーブメンツ

OPEN 18:30 / START 19:00

\1800 (+1drink \500)