生体モニターは安全に麻酔をかけるには欠かすことのできない機械です。
生体モニターによって麻酔中の動物の体の状態を把握することができます。
心電図モニターは心臓の状態をリアルタイムに把握でき、
手術中に不整脈などが見られれば直ちに対処することができます。
また心拍数をモニターすることにより、眠りの深さや痛みの程度を予測することができます。
体温モニターでは体温をリアルタイムに把握できます。
麻酔中は低体温になりやすく、放置してしまうと体に様々な障害をおこします。
呼吸モニターは呼吸数、呼吸の深さが把握できます。
麻酔中は呼吸が停止してしまう場合があります。
呼吸しない状態が続くと脳障害などを引き起こす可能性もあり、命の危険性があります。
自分で呼吸しない場合は、人工呼吸器に繋げたりする必要があります。
パルスオキシメーターでは血液中の酸素濃度をモニターします。
手術中は呼吸しているように見えても低酸素状態になる場合があります。
いち早く低酸素状態の検出が可能となります。
血圧モニターは最低血圧、最高血圧、平均血圧が測定できます。
手術中、低血圧を起しショック状態にならないかモニターします。
以上のような項目を常にモニターしながら手術をおこないますので、
危険な状態になる前に察知し、処置を施すことができるわけです。