当院では手術室とレントゲンを一つの部屋にすることにより、
手術中でも迅速にレントゲンを撮影し、評価できるようにしております。
レントゲン検査は臓器や構造物の位置、大きさ、形などの変化を確認するときに用いられます。
具体的には、
・骨折や脱臼、関節炎などの骨の病気を疑うとき
・誤食など、体の中に異物が入っていることを疑う時
・肺炎や気管支炎など呼吸器の病気の程度を知りたい時
・心臓が大きくなっていたり変形していないかどうかを調べる時
・膀胱結石や腎臓結石を疑う時
・肝臓や腎臓など腹部の臓器が大きくなっていたり変形していないかどうか調べる時
・出産直前に胎児の大きさを調べる時
・歯の治療を行なう時
などです。
そのほかにも胃や腸の中を調べるためのバリウム検査や
血管走行を調べるための血管造影検査もレントゲン検査のひとつです。
X線は放射線の1種です。
レントゲン室の壁は放射線を通さないようになっており、
放射線を通さない特殊なガウンを着たスタッフが撮影します。
検査に使われるX線は非常に微量です。
日常でも宇宙からや自然界に存在する放射線を浴びているのですが、
胸部のレントゲン撮影では、自然界で1年間浴びる量の約1/50ともいわれています。
ですから数枚撮影することに対し、あまり不安に思う必要はありません。