Genetec 監視ソリューションフォーラム | 日々防犯・日々防災

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防犯・防災・セキュリティ設備の東亜電設㈱です。
役立つ情報や気になったことなど、書いていきます。

こんにちわ。東亜電設の中川です。先日、赤坂にあるカナダ大使館で行われたGenetec(ジェネテック) 監視ソリューションフォーラムに参加してきました。

監視カメラ業界の市場が今後どのように進化・発展していくか
VMS(Video Management Softwera)リードカンパニーの掲げる方向性や分析など、情報を聴きに行ってきました。


Genetec(ジェネテック)とは

1997年カナダモントリオールで創業したソフトウェア会社
従業員:600人 売上: 1億USドル
主なソフトウェア:security center mobile

監視カメラ・入退室管理システムなどを統合して管理できる
セキュリティソフトウェアを主に展開してます。

今回はジェネテックが日本で初めて開催するディスカッションとい
うことで、主要カメラメーカーや業界関係者など140名ほどの出席でした。

プレゼンターが英語を使うので、会場に入る際、希望者は同時通訳
ユニット子機を手渡されます。3人の女性が入れ替わりで通訳してく
れる日本語が、イヤホンから聞こえてきます。

それぞれ翻訳者によって、文の分かりやすさが違うんですね。心なしか、
年配の女性の方の通訳が分かりやすかった=長年の経験値なのかな?と思いました。


分かりやすさって大事だし、難しいですね。






ジェネテック


ジェネテックが日本展開する上で掲げる課題としては
イノベーション(新たな価値)をエンドユーザーにストレスなく使ってもらうこと。ギャップを取り払うということです。

建物のセキュリティをソフトウェアで便利に統合できたとしても、それが使いづらく、複雑で分かりにくいシステムでは、ユーザーエクスペリエンス(これまでにない体験)は得られない。ユーザーが使いやすい、分かりやすい直観的な操作性、日本語対応、スムーズな導入、頼れる保守サービスが求められるし、それに答えていくということでした。


後日、取引先のマンション管理会社の担当者さんとの話の中で、当社で導入させてもらった防犯カメラ用のソフトウェアが直観的で使いやすくて助かってるとお褒めいただき、「使いやすさ・分かりやすさ」の重要性を再確認した次第です。

読むのが億劫になりがちな付属の取説をそのままお渡しするのではなく、必要事項を分かりやすくシンプルにまとめた当社独自の機器マニュアルを別に添えるといったことも、今後、独自性として行っていきたいなと思いました。


監視カメラ市場の動向としては

2015年の展開
・店舗、ビルオフィスのCCTV(アナログカメラ)からのリプレース
・店舗、フランチャイズの一元管理

店舗案件が増えていくとの事ですが、ここでもポイントは「使いやすさ・
分かりやすさ」になってくると思います。

お客様の利益に繋がるマーケティングツールとしての提案。動体検知、人数カウント、ヒートマップ、顔認証など、簡単ではないですが市場開拓の余地は十分にあります。

動画データの使い方、ネットワークカメラを使った店舗運用のノウハウの蓄積が今後の課題です。


防犯カメラを世代で考えると、

第一世代はアナログカメラ。
低い解像度。カメラと録画機を同軸ケーブルで繋げて録画するだけ、カメラは見たものをアナログ信号で送っているだけのシンプルなもの

第二世代が今のIPカメラ(ネットワークカメラ)。
メガピクセル以上の高解像度。カメラがサーバーを内蔵して、動体検知、人数カウントなどインテリジェンスな機能を有し、インターネットの技術を使うことで、モバイルでの遠隔監視や多店舗一元管理など、映像ネットワークの広域化が可能になってきました。

第三世代がこれからオリンピックにむけて。
カメラは4K,8Kの超高解像度、録画データはクラウドと現場でのハイブリッド管理、画像解析は顔認識などが精度を増し、ビッグデータ活用が盛んになっていくと思われます。グーグルマップと連携して、建物内の「リアルタイム」状況を見れるサービスなんかも出てくると思います。

今後はビデオコンテンツ分析・ビデオアナリティクス技術の発展が続くと思われます。
そのインフラを担うジェネテック。今後も注目していきたいと思います。

それでは今日はこの辺で。