NHK-BSプレミアムで1月4日に放送された
「プレミアムカフェ(1)ハイビジョン特集 立川談志 71歳の反逆児(2)きょうの料理 男の料理 熊さん、八っあんの食卓」
を見ました。
NHKのHPは http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3599/2315337/index.html です。
「ハイビジョン特集 立川談志 71歳の反逆児」は2007年2月20日に放送されたものです。
1936年生まれの立川流家元・立川談志師匠が70歳になり、老いや病気に悩まされながら落語に向かう姿を描いたドキュメンタリー番組です。(穿(うが)った見方かもしれませんが、年末のTBSドラマ「赤めだか」を受けての再放送ではないかと思います。)
談志師匠の爆笑の落語とは似つかない重苦しい内容でした。
眠れないので睡眠薬を服用、
落語で途中を抜いてしまい、演じている最中におかしいと気が付いてストップして考える、
人情噺を演じれば、観客がおかしくないところで笑い、演(や)りようがなくなる、
なんだかいつもイライラしている、
立川流の二つ目昇進試験で怒り爆発、
などなど…。
二つ目試験に臨む前座さんの口調・イントネーションをことごとく直す姿には、正直ビビりました。
それはあるのですが、個人的にこの番組を見て良かったなと思うことは、『談志百席』(CD全50巻)を収録する場面が登場したことです。収録スタジオでの録音ということで、何となく重たいものを感じてしまい、手元にCDがあるのに聴かずに「積聴く(つんぎく)」してあったのですが、談志師匠は収録の際、かなりラフでカジュアルな服装で臨んでいて、CDの聴き手もそれほど重く受け止めて聴かなくても良いのかなぁ...と少し気が軽くなりました。
「きょうの料理 男の料理 熊さん、八っあんの食卓」は1988年に放送されたものです。
林家木久蔵師匠(当時、現木久扇師匠)が、落語に出てくる「大根の卵焼き」「大根のかまぼこ」(いずれも「長屋の花見」から)、「秋刀魚のお吸い物」(「目黒の秋刀魚」から)、「鰹節入りの炒り卵」などを再現する番組です。「秋刀魚のお吸い物」は珍妙です(自分では絶対に料理しないですね)。
1月12日(火)午前1時15分からNHK-BSプレミアムで再放送があるようです。談志ファンは必見ですね。チェキラッ!(Check it out!)