138.貿易を科学する
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -114-
「差」で稼ぐ貿易の法則」 -112- 【副業から起業編】
<貿易ドリル>No.4
（前章までの内容）
この章では、「差」で稼ぐための貿易の
法則を実践的な例を交えながら解説して
います。
(本章では）
今回から、貿易事業に関わるに当たって
便利な貿易ドリル(実務演習）により
実際の貿易業務の内容を実践に即して
解説します。
このドリルの解説の後に、下記の分類に
応じて、具体的な貿易事業の解説を行い
ます。
・業種：業界・商品の違い、商品分類法
・地域：仕入市場及び販売市場の違い
・形態：輸出又は輸入の違い
【貿易ドリル】4回目
原価計算編：大容量物の原価計算 -2)
リアボックスなど、重量は軽いが、
容量の大きい商品の原価計算には
注意が必要です。
その理由は、原価に占める運賃の割合が
かなり大きくになるからです。
特に単価の低いもの（1～2千円未満）
の場合、運賃の占める割合が商品原価の
3～5割になる場合もあり得ます。
また、このような商品は、原則として
混載貨物ではなくて、コンテナでの輸送
を考慮すべきです。
今回はリアボックスを例にして解説します。
仕入国：中国
商品：リアボックス
素材：合成樹脂
合計数量：100個
合計容積：5.00ｍ3
合計重量：360kg
中国工場渡し条件単価
：US$50.00ドル/個
US$レート：120.00円
中国元レート：20円
関税：0% （フリー）
合計国内運賃等：RMB2000中国元
合計船便運賃：US$250.00
その他の費用：100,000円
尚、総重量が360kgで
総容量が5m3のため、
容量を基準に計算します。
(5000kgと360kgで比較）
ガソリンタンクとの計算との違いは、
C&Fでもなっく、FOBでもなく、
①中国工場渡しEx.Works条件のため、
中国国内での費用を計算する
ことになります。
②そしてこの場合は、米国ドルでなく、
中国元で計算するところです。
従って、国内と海外運賃を別途、外貨から
計算した後で、その他の運賃と
合計する必要があります。
250ドル ｘ 120円 = 30,000円
2000元 x 20円 = 40,000円
30,000円 + 40,000円 + 100,000円 = 170,000円
170,000円 ÷ 100個 = 1700円
50ドル x 120円 = 6,000円
6,000円 + 1,700円 = 7,700円
消費税抜きの原価単価は、
7,700円となります。
このパターンも
高精度計算サイトに掲載済みです。
下記より、アクセルしてみて下さい。
高精度計算サイト：ボックス
http://keisan.casio.jp/exec/user/1456818969
次章に続く。