バディ・スキーチーム オフトレのお手伝い | 明日への扉  スキーレーシングの日誌

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中川 岳志によるスキーレーシングの日誌

昨日は東京の小学生を主体に活動をしている「バディ・スキーチーム」のオフトレの
お手伝いをしてきました。

場所は江東区にある夢の島公園。

夢の島はその昔、東京都のゴミを一手に集める最終処分地として東京湾を埋め立て、その後を造成して広大な夢の島公園となりました。

その中の窪地の広場を利用しました。
円周を緩い傾斜に囲まれやや芝が長めで荒かったのですがスキーのトレーニングの場所としてなかなか良い場所でした。

参加は小学生のみで27名。

シーズン中でもこれだけの数の小学生をいっぺんに相手にすることが少ないので
とても良い経験になりました。



普段の練習には内容を理解して求めることの80%は表現できる選手が必ずいるので
その選手をお手本として内容を説明して練習を進めるのですが今回は”無垢”な子供たちがほとんどであり、もちろん言葉の説明だけでは動作がわからないのでお手本を示しながら行わなければいけません。

自分自身もある程度身体を動かせる準備は常にしておかないといけませんね。
この部分はとても反省しました。

学年的には1年から4年生の比率が高くとてもやりがいがありました。
やった事の無い初めての動作を50%程度の達成率になるようなイメージで言葉で説明して見本を見せてトライさせます。



言葉の理解度を子供たちの反応をみながら一巡しては注意点をアドバイスして修正して
さらに一巡して良い部分はほめて特に不足している部分を強調します。

原則は日本のトップ選手やそれを狙う大学生たちに行う事と変わりません。

ただそれらの選手は言葉でのコミュニュケーションが易しいのですが小学生の中低学年はそうは簡単にいきません。
運動能力や成長の個人差もあり皆を集めて説明しているときの集中力にも大きな差があります。
気が散っている子を叱る事なく興味を引き戻すテクニックがこの世代を指導する上で
とても大切です。



一人一人に彼ら彼女らの目線に立って細かな指導もしたいのですがそれをこの人数で行えば待ち時間が何倍にもなってしまい全体の集中力は散漫になり全体の良い流れを作るのが難しくなります。

練習内容は
・運動を正確に行う事
・速くなくてもよいのでスムースに流れを作る事
・バランスを崩さないこと
・最後の1回まで集中する事

などをメインにスキーにつながるエクササイズをおこないました。
最後はやや時間を延長してコーンをセットしてGSランニング。
普段の滑りの弱点がはっきり出て次回の課題として役立ちました。
子供達も”スキー”の雰囲気が出て良い締めになりました。



時間は14時から17時の3時間。
子供達は慣れない内容を彼ら彼女らなりの集中力を持って練習できたと思います。

田中コーチ、ありがとうございました。
とても指導者としても勉強になる時間でした。

また子供たちのために協力してやっていきましょうね!
よろしくお願いします。