マルホランド・ドライブ | brit...modernlife

マルホランド・ドライブ

マルホ 学校で、放課後にやってるFilm Clubという集いに行ってみた。みんなで映画(DVD)をみて、いろいろ話すっていうだけのものなんだけども。なんで行ったかというと、この日の映画がデヴィッド・リンチ監督の


MULHOLLAND DRIVE


だったから。この作品を観て、私ってばなんでもっと早くこの映画を観ていなかったんだろうと心から後悔しました。デヴィッド・リンチワールドに、完全にノックアウトされたー。ストーリーは上記タイトル部のリンクを参照いただくとして(無論この映画においてストーリーはそれほど重要じゃないんですが)、とにかくこの作品のすべての要素が私が最も好むものだったんです。スリラー、サスペンス、色彩の意味、夢、妄想、欲望、同一化、精神、そして死――なんかこんなこと書いてたら私ってヘンな子みたいですね。でも私は学生時代、サスペンスの神様ヒッチコックを愛するあまり卒論まで書きあげてしまった女ですから。あはは。


同一化していく二人… ふと挿入される俯瞰ショットとか、ブロンドのかつらとか、ヒッチ臭の漂うシーン満載(と私の目には映った)でした。そりゃ、ヒッチはサスペンスのマニュアルだから当然なんでしょうけども。そして私が一番コワかったのは殺人シーンでも腐乱死体のシーンでもなく、前半部で主人公(ベティ)が愛する女(リタ)と同一化していくさまでした。それまで清楚な服装だったベティが、急にリタが着てたのと同じような赤い服を着てた時はゾクッとしました。


この作品は、一見、全く意味がわかりません。時間軸も、キャラクターまでもがごちゃ混ぜ。メビウスの輪。だから何通りもの解釈が出来るんです。むしろそれがリンチ監督の狙いかも。私はまず、これは或る女の悲劇だと思いました。ジャンルは、リンチ監督も言うようにもちろんラブ・ストーリー。切ない物語。けど調べてみるとハリウッド社会の現実(光と影)が描かれているという分析をされている方もいて、ナルホドと納得。


"Rita" そして一見支離滅裂でも、そこには無数の伏線が張り巡らされているのです。こんなにエキサイティングなことがありましょうか。支離滅裂映画ラブ。そのシュールさは、ゴダール作品にも通じるところがありますね。もちろん、ゴダールも大好きな私。同じ「映画」でも、大金をかけてCGを駆使した大規模なハリウッド娯楽映画とこういったジャンルの映画は全く別のものですよね。(と投げかけてみる)


Silencio......


最後に!!このお方(ジャスティン・セローas映画監督アダム。写真左)があまりにもいい味出してたので思わず・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・となってしまいました。(爆)ちなみに、写真右は私が宇宙一愛するアーティスト、グレアムです。えーつまり、黒ブチメガネ(を着こなす人)に弱いんですね、私。(だから何)

Justin Theroux@映画監督アダムGraham Coxon